学ぶ・知る

東京工芸大で障がいのある子どもたちの笑顔展 ポートレートなど120点

「100の笑顔展」エントランスの様子

「100の笑顔展」エントランスの様子

  • 70

  •  

 今年で創立100周年を迎えた東京工芸大学(中野区本町2)の学生が、障がいのある子どもたちを被写体に撮影した作品を展示する「100の笑顔展」が現在、同大6号館「ギャラリー6B01」で開催されている。

(関連フォト)「ギャラリー6B01」のある東京工芸大学6号館(外観)

[広告]

 カラフルモデル(=障がいのあるキッズモデル)のマネジメントを行う「華ひらく」(新宿区)協力の下、同大生たちがカラフルモデルと出会い、撮影を通じて何を感じ、何を考えたのかが未来に対するメッセージになると考え、写真やデザイン、映像の伝える力を使い、カラフルモデルの魅力や意義を社会に伝える展覧会。カラフルモデルのポートレート写真やファミリー写真など120点を展示している。

 同大芸術学部デザイン学科の福島治教授は「SDGsの広がりによりダイバーシティやインクルーシブ社会に対する理解も深まっている。つまり、障がいのある子どもたちが、健常な子どもたちと共に学び、共に社会で活躍してほしいという考え方。しかし、残念ながら社会には多くの差別が根強く残っていて、障がい者と接点を持とうとしない『排除』が存在する。少なからず、これまで障がい者がネガティブな存在と見なされることの多かった社会において、カラフルモデルが活発に活動することで多様性が広がることを望む」と話す。

 同大芸術学部写真学科の上田耕一郎教授は「この企画は、同大芸術学部の全学生に向けて参加を呼びかける、写真学科27人、映像学科2人、デザイン学科3人の合計32人の学生が参加している。映像学科の学生はメーキングビデオ制作を、デザイン学科の学生は撮影とフライヤーなどのデザインも担当した」という。

 開館時間は10時~19時。入館無料。9月29日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース