中野区主催の「新年賀詞交歓会」が1月4日、中野セントラルパーク(中野区中野4)カンファレンスホールで行われた。
(関連フォト)来場者にあいさつをする(手前右から)酒井直人中野区長、酒井たくや中野区議会議長ら
中野区仕事始めの日に毎年行っている同イベント。毎年、中野サンプラザで執り行っていたが昨年50年の歴史に幕を下ろしたため、同会場での初開催となった。酒井直人区長と青山敬一郎副区長や栗田泰正副区長、同区の幹部職員、酒井たくや議長をはじめとした中野区議会議員、入野貴美子教育長や海老沢憲一代表監査委員、中野区町会連合会や東京商工会議所中野支部など同区内の地域団体や経済団体会長や理事長など約200人が出席した。
オープニングでは、江戸末期から同区鷺宮地域に伝わる伝統芸能で同区指定無形民俗文化財の「鷺宮囃子(ばやし)」が披露された後、参加者全員が起立し、国歌斉唱、中野区歌斉唱を行った。
年頭のあいさつで酒井直人区長は元日に発生した石川県能登地方を震源とする地震や1月2日に起きた羽田空港での事故に触れ、犠牲者へ哀悼の意を述べた後、「今年の干支(えと)は甲辰(きのえたつ)。物事が成長、発展し、形を成す、将来の大望をかなえるための準備が整う年、とも言われている」と話したほか、「新区役所」「憲法擁護・非核都市」「中野区基本構想」などに触れ、「子育て先進区、地域包括ケア体制、活力ある持続可能なまちの実現に注力し、中野の最大の財産である『人』であり、区民の皆さんが安心して暮らし続けられる中野を実現するため、区政運営に全力を尽くす」と締めくくった。
酒井たくや議長は「中野駅周辺では100年に一度のまちづくりが進んでいる。新庁舎竣工を皮切りに、南口ロータリー、中野駅西側南北通路と橋上駅舎、区役所サンプラザ跡地には都庁より高い超高層ビルがホールを併設し完成予定。街は大きく変わるが、人の在り方、人の営み、人のつながりは変わらない。このようにまちづくりのハード面が整備されるからこそ、ハート面の整備、すなわち心のこもった温かみのある政策づくりが重要。物価高騰対策、災害対策、少子高齢化への対応、西武線の連続立体交差化の早期実現などの課題解決に向け同僚議員と一丸となって取り組み、全国1700ある自治体のナンバーワン、オンリーワンを目指す」と意気込みを見せた。
その後、長妻昭衆議院議員のあいさつ、木村広一中野区議会副議長の乾杯、来賓である東京都議会議員の高倉良生さん・西沢けいたさん、中野区町会連合会・中野区社会福祉協議会の吉成武男会長、東京商工会議所中野支部の正村宏人会長、中野区医師会の渡邉仁会長が祝辞を述べた。
歓談後、青山副区長が終わりのあいさつを述べ、「鷺宮囃子」が演奏される中、閉会した。