「第2回 東京中野文学賞」の公募が4月30日、始まった。主催は中野区観光協会と東京中野文学賞実行委員会。
「若者の夢を育む街・中野から世界に向けて発信する物語を」を合言葉に2022年、同協会が「東京中野物語賞文学賞」を新設。翌年3月19日に1回目の受賞者を決定し発表。第1回の応募数は217点で、最終選考作品からは文月蒼さんの小説「水槽世界」(飛鳥新社)が書籍化され、新たなコンテンツが誕生する場となっている。今回は「東京中野文学賞」と名称を変更し、創設時から2年周期で公募を行うとしていることから今年2度目の公募を開始、メインビジュアルは区内アーティスト・青山幸代さんの作品を採用した。
募集作品は、テーマ、ジャンル、長編、短編不問。映画、演劇、アニメ関係者が多く居住する中野区の特性を生かすため、映画化・演劇化・アニメ化につながる作品を「歓迎」し、受賞作が映画化、演劇化、アニメ化された場合は、2029年度に中野サンプラザ周辺跡地に完成予定の7000人を収容する大ホールで、上映または上演することも視野に入れた構想になるという。年齢・住所・職業・国籍、プロ・アマは問わず、応募は1人1作とする。
賞は「大賞」(1編、賞金30万円+副賞)、「佳作」(2編、賞金5万円+副賞)のほか、中野区に関係する場所や人物などを題材にした作品から選ばれる「中野区賞」(1編、賞金10万円+副賞)も用意し、「中野区賞」は大賞または佳作とのダブル受賞の可能性もある。入選作品は10点未満としている。
1次選考結果発表は2024年10月下旬、2次選考結果発表は2024年12月下旬、最終選考結果発表は2025年3月中旬を予定している。
応募締め切りは8月31日。応募方法など、詳しくは「東京中野文学賞」ウェブサイトで確認できる。