花代さん写真展「かげろうのやうにII/HANAYO as a mayfly II」が5月22日、廃業した写真館をリノベーションしたギャラリー&バー「スタジオ35分」(中野区上高田5)で始まった。
花代(HANAYO)さんは1970(昭和45)年生まれ。東京、ベルリン、ロンドンを拠点に、写真家、芸妓、ミュージシャン、モデルとして多方面で活動を展開。自身の日常を幻想的な色彩で切り取る写真作品やインスタレーションを国内外で発表するなどして活動している。
今回の写真展について、花代さんは「産み落とすメロデイ 残像 ささやきは ふわふわと 憂わしげに宙に舞う かげろうのやうに 砂粒のような塵は ゆっくりと雲のように霧のように とりとめのない形を作ろうとしている」とつづっている。
ギャラリー店主の酒航太さんは「この写真展は、さまざまな国や場所で過ごした花代さんの記憶の残像としての日々の記録であり詩である。2014(平成26)年にはニューヨーク『+81 GALLERY』で同名の展示が行われ、その後に写真エッセー集としても出版されている。この展示はその続きとして、2016(平成28)年から2023年までに撮影されたモノクロームのユニークなプリントを中心に展示するほか、子猫熊出版の『かげろうのやうにII』も販売する。このスタジオでは9年ぶりの花代さんの個展。美しくもはかない現実と夢のあわいを浮遊する花代さんの世界を楽しんでいただければ」と話す。
開催時間は16時~22時。日曜・月曜・火曜定休。入場無料(要1ドリンクオーダー)。6月22日まで。