「不登校ゼロ」「全ての子どもに居場所がある」学校を目指す実在の公立小学校「大空小学校」(大阪市住吉区)を舞台としたドキュメンタリー映画「みんなの学校」の上映会が7月15日、なかのZERO(中野区中野2)小ホールで開催される。主催は「みんなの学校@中野」。
(関連フォト)映画「みんなの学校」元校長の木村泰子さん講演会ポスター
映画館での上映だけでなく、既に全国100以上の公民館や市民センターで上映会が行われている同作品。舞台となっている大空小は2006(平成18)年開校。「自分がされて嫌なことは人にしない」という一つしかない校則を持ち、大阪中から「学校に通えない」「学校に居場所がない」子どもたちが転校してくるという。隙あらば教室から脱走する子どももいるといい、「出たで、追っかけや!」と教師たちの連携プレーで教室へ連れ戻されると、子どもたちが黙って席を立ち、周りを扇形に囲んで「さぁ、聞くよ」という目で体育座り。脱走した児童が照れ隠しにとがったことを言っても「今の反対言葉やねん」と教室の子どもたちは笑顔に。「周りが変わると、その子の居場所ができる」という。
上映開始は9時50分。参加費は1,000円(区内在住者500円、高校生以下無料)。定員は300人。ウェブサイトで申し込みを受け付ける。
当日13時30分からは上映会場近くの中野区産業振興センター(中野2)大会議室で、同作品の中心人物で大空小校長の木村泰子さんの講演会も開く。木村さんは同校の初代校長を務め、2015(平成27)年に45年間の教師生活を終え、現在は公演活動やセミナーなどを行っている。
講演会では、「子どもたちがワクワクする学校って、どうしたらできる?」をテーマに、木村さんの実体験や考え方などを話すとともに、事前に募集した子どもたちの声を題材に、どのように実現するのかなども考えるという。進行は「みんなの学校@中野」の韮澤進さんが務める。
開催時間は13時30分~16時30分。参加費は500円(高校生以下無料)。定員は90人。ウェブサイトで申し込みを受け付けるほか、希望者には託児保育も準備する。