国の名勝指定を受けている哲学堂公園(中野区松が丘1)が9月1日、「哲学堂公園フォトコンテスト」の作品募集を始める。
2020年から毎年開催し、5回目となる同コンテスト。募集テーマは「あなたが想(おも)う哲学堂公園で一番魅力的な風景」で、2021年10月1日~今年9月30日の間に同園内で撮影された、未発表で発表予定のない作品を募集する。
今回も、カメラ用品を副賞として贈る「大賞」(1作品)のほか、「フォトアート賞」(1作品)、「緑と文化の公園賞」(2作品)、「とっておきの風景賞」(2作品)、「哲学と自然の円了賞」(新設、2作品)、「入選」(7作品)の計15作品が入賞作品となる。
審査員は、東京工芸大学芸術学部写真学科教授の上田耕一郎さん、写真家の熊谷正さん、写真家の高橋まゆみさん、中野区商店街連合会会長の高橋宏治さん、東洋大学情報連携学部准教授のシュルツァ・ライナさん、ケンコー・トキナーのチーフデモンストレーター田原栄一さんが務める。
応募受付は9月30日まで。入賞作品は10月下旬~11月上旬に決定し、11月27日発行の「ないせす12月号」で発表。その後、中野サンプラザ(中野4)1階ギャラリーやケンコー・トキナー(中野5)のギャラリーで展示する。応募要項はウェブサイトで確認できる。
哲学堂公園は、日本で唯一の「哲学」のテーマパーク。東京大学で哲学を学び、妖怪博士の異名を取る井上円了(えんりょう)博士が1887(明治20)年に東洋大学の前身である哲学館を創立したことに始まる。1975(昭和50)年に中野区立公園、2020年3月には国の名勝指定となり、本堂に東洋哲学の孔子と釈迦(しゃか)、西洋哲学のソクラテスとカントの四聖を世界的四哲人として祭るために建立された「四聖堂」と、日本の聖徳太子と菅原道真、中国の荘子と朱子、インドの龍樹(りゅうじゅ)と迦毘羅仙(かびらせん)を東洋六賢として祭るために建立した「六賢台」など、多くの古建築物が存在するほか、都内有数の「妖怪と出会える」スポットとしても知られる。