アイヌと沖縄の踊りの祭典「チャランケ祭」が10月5日・6日の2日間、中野四季の森公園(中野区中野4)イベント広場で開催される。
同イベントは「祭りは天と地を継ぐ、踊りは人と宇宙を継ぐ」をコンセプトとし、今年で30回目を迎える。アイヌと沖縄人が東京で出会ったことがきっかけとなり、1994(平成6)年から故・金城吉春さんを中心に中野駅北口広場で開催。その後は中野四季の森公園芝生広場、中野区役所前へと会場を移して開催してきたが、今回は同園イベント広場で初の開催となる。同祭は歌と踊りの祭典で、人と人とが触れ合い、交流を深めることを目的としている。
初日は「カムイノミ」というアイヌの儀式を行い、2日目には沖縄の儀式「旗あげ・旗おろし」などを行う。2日間を通して、アイヌの神謡や踊り、エイサーや三線、獅子舞などが繰り広げられる。イベント名の「チャランケ」はアイヌの言葉で、「とことん話し合うこと」を意味する「ちゃらんけ」と、沖縄の言葉で「消えんなよー」という意味の「ちゃーらんけ」が似ていることから付けられたという。
実行委員長を務める高橋貫太郎さんは「チャランケ祭は、沖縄とアイヌ民族の文化交流会を通して話し合い、世界中の人たちと魂と魂を交わす祭り。ぜひ見にきていただければ」と話す。
開場は、5日=11時30分、6日=10時。入場無料。