女性写真家・キム・ジョンア(Jung A Kim)さんの写真展「after reminiscence(「回想の後」の意)」が11月1日、中野の「ギャラリー冬青」(中野区中央5、TEL 03-3380-7123)で始まる。
キムさんは1978(昭和53)年、韓国仁川生まれ。ベルリンとソウルを拠点に活動。2013(平成25)年にベルリン芸術デザイン大学(BTK)で学び、翌年ソウルの中央大学で写真の学士号を取得。フィンランド・タンペレ市のCultural Affairs(2014年)、仏アルルのStudio Vortex by Antoine d'Agata(2015年)でアーティスト・イン・レジデンスを経験。ベルリンで開催された「第6回ヨーロッパ写真月間ポートフォリオレビュー」(2014年)で最優秀ポートフォリオ賞(First Prize)を受賞し、スイスのエリゼ美術館が選ぶ新進写真家50人の一人に選ばれた。最近では写真集「Reminiscence. A Walk through the Other Side of my Mind」が独ケーラー社から出版された。
写真展開催に際し、キムさんは「私の作品の本質的なコンセプトは、私自身と自然との関わり。自然と一体化すること、人類が自然と呼応し人々を映し出すこと。自然の中に身を置くことで、人生そのものが詩的な方法で変化してきたように思う。私の作品は、自然と人間の間にある本質的で根源的なことについての物語を描いている。それらは人生の短い断片。これらの瞬間を捉えた写真は、心の奥底に隠された、日々の記録のようなものだとも言える」とコメントを寄せている。
開催時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。観覧無料。今月23日まで。11月2日16時から通訳付きのトークイベント、初日から11月6日まではポートフォリオレビューを、それぞれ予定する。要予約。