奨学資金の給付事業や職員・社会教育指導者に対する研究費援助事業などを行う中野区教育振興会(中野区野方1)が1月10日、中野区役所で「中野区ものしり博士」授与式を開いた。
(関連フォト)今回誕生した上位10人の「中野区ものしり博士」(前列)
昨年11月24日に中野区産業振興センターで行われた「第11回中野区検定」は過去最高の59人が受験。出題内容は、中野に関する歴史、地理、文化(観光も含む)などで、四者択一マークシート方式。出題が人口、地理、歴史、史跡、交通などのほか、中野区が行っている事業、取り組みなど、中野区に関わりのある芸能や著名人、サブカルチャーに至るまで広範囲に及んだ中、受験した人のうち上位10人が中野区「ものしり博士」号を取得した。
同振興会検定委員会の野田宏子委員長の開会のあいさつ、来賓紹介の後、「ものしり博士」授与式が始まった。受賞者は、佐藤加奈さん、高山真一さん、永井博さん、守田沙矢佳さん、北村央子さん、中村鉄也さん、石川祥二さん、潮田勇さん、種市光江さん、豊川士朗さんで、それぞれ同振興会の安藤文隆会長から認定書が手渡されたほか、「中野区ものしり博士」バッジが贈られた。今回は、3回以上受賞している中村さん、種市さん、潮田さんに加え、佐藤さんが4人目の「特級ものしり博士」の称号を手にした。司会進行は同振興会の加藤拓磨副会長が務めた。
酒井直人中野区長、酒井たくや中野区議会議長が祝辞を述べた。酒井直人区長は「私も第1回の受賞者だが、問題の難易度が年々高くなっている。今回、佐藤さんは中野区の職員として初の『特級』を獲得ということで、ちょっと嫉妬する」と話したほか、「職員にも受けてもらっているが、この試験がないと分からなかったこともたくさんある。非常に有意義な取り組みであると考えているので、改めて感謝を申し上げる」と話した。酒井たくや議長は「議員で称号を手にしているのは3人だけ。議員も大いにチャレンジいただき、議会でも『ものしり博士』を過半数にしたい」と話し、笑いを誘った。
授与式後には受賞者と関係者による懇親会が行われた。