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江戸系あやつり人形「結城座」が中野で初公演 旗揚げ390周年記念で

「結城座」の操り人形

「結城座」の操り人形

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 中野駅南口桃園通りの小劇場エリア「ポケットスクエア」(中野区中野3)内「ザ・ポケット」で6月11日~15日の5日間、江戸系あやつり人形「結城座」の公演「奢りの都市(おごりのまち)」が行われる。

(関連フォト)「奢りの都市」ポスター(表面)

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 原作は室町時代初期の大和猿楽結崎座の猿楽師・世阿弥の「融」、脚本・演出は佐藤信さんの新作書き下ろしとなる同作品。結城座と佐藤さんのタッグは2005(平成27)年に上演した「夢の浮橋」以来20年ぶりとなる。同作品は嵯峨天皇の十二皇子で「源氏物語」のモデルになったともいわれる源融を主人公にした世阿弥の「融」を下敷きに、近未来の「ミヤコ」を舞台に、都市という場所とそこに生きる人々の栄枯盛衰を描く。出演は結城孫三郎座長、結城育子さん、湯本アキさん、小貫泰明さん、大浦恵実さん、中村つぐみさん、両川船遊さんのほか、客演として能役者の清水寛二さんが名を連ねる。

 開演時間はランダムに13時・14時・18時・19時で、全7公演。チケットは、一般=5,600円、学生=2,000円など。

 結城座は、江戸時代の1635年に初代結城孫三郎が旗揚げし、今年で390周年を迎え、現在「国記録選択無形民俗文化財」「東京都の無形文化財」に指定されている、日本唯一の伝統的な江戸糸操り人形の劇団。天保の改革で、歌舞伎の中村座・市村座らと共に浅草への移転を命じられた。江戸幕府公認の五座の中では、歌舞伎三座(市村座、中村座、河原崎座)は座元名のみの継承となり、残る薩摩座も姿を消してしまい、現在「座」として存続するのは結城座のみ。現在の結城孫三郎は2021年6月に12代目・結城孫三郎の長男、結城数馬さんが13代目・結城孫三郎を襲名した。

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