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中野区歴史民俗資料館で「運ぶ」展-明治から昭和の運ぶ道具など100点

常設展に展示されている犬駕籠(復元)

常設展に展示されている犬駕籠(復元)

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 山崎記念中野区歴史民俗資料館(中野区江古田4、TEL 03-3319-9221)で現在、「運ぶ」展が開かれている。

鉄道の車掌腕章や切符なども展示

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 同展は、同館が所蔵している明治時代から昭和時代にかけての「運ぶ」をキーワードとした道具や関連情報などを、「もの」「ひと」「たより」「あかり」の4つのテーマに分けて展示している。展示内容は以下の通り。

 「ものを運ぶ」エリア=農業で使われていたおけや背負子(しょいこ)などの運搬道具、旅のトランクや柳行李(やなぎごおり)など。「ひとを運ぶ」エリア=歌川芳虎作の錦絵「東京蒸気車之図」や明治時代の鉄道双六(すごろく)、中野の鉄道写真や古切符など。「あかりを運ぶ」エリア=古い提灯(ちょうちん)や龕灯(がんどう)など、持ち運んで使用するもの。「たよりを運ぶ」エリア=昔の手紙や小包などの郵便に関する資料など。

 同館学芸員の井生(いおう)春奈さんは「所蔵しているものの中からてんびん棒や背負子(しょいこ)を見つけ、文明が進んで現代では失われてしまったものばかりであることに気づき、この企画展を思いついた。『運ぶ』というテーマは当館としては初。特に中野は青梅街道沿いで石灰、みそやしょうゆなどの醸造物も多く運ばれていたので、これを機会に昔の生活を『運ぶ』道具から振り返ってみていただきたい」と話す。

 開催時間は9時~17時。月曜・第3日曜休館。入館無料。2月15日まで。

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