JR中野駅周辺に5つの専門学校を有する織田学園(中野区中野5)理事長の鈴木貴子さんが校長を務める織田きもの専門学校と、元トップモデルの宇佐美恵子さんが校長を務める織田ファッション専門学校が合同で12月8日、「針供養祭」を実施した。会場は織田学園第8校舎地下グリーンホール。
同祭は、普段より裁縫道具として針を使っている両校の恒例行事。着物や洋服を縫う際に変形した針の労をねぎらうというもので、10時からは同ホールの特設祭壇に準備されたお神酒・海の幸・山の幸・果物の前で、中野氷川神社の神主による神事が執り行われた。
神主が玉串を奉納した後、両校の校長や先生、職員、生徒約200人らによる「針供養」が行われた。針を刺す豆腐は30丁(30×50×20センチ)サイズの特注豆腐2丁。祭壇に5人から6人ずつ登壇し、各自持ち寄った針を豆腐に刺したほか、今回初めて一般の人も針を持ち寄り参加した。
織田きもの専門学校の丸尾裕美子課長は、「今年は中野区内で行われるイベントに生徒を参加させるなど、地域との連携を意識して活動することが多く、針供養祭としては初めて一般の人たちにも針供養の場として提供する形とした。これからもっと開かれた学校として、地域共存を目指す」と話した。
今年は恒例だった同校周辺の練り歩きは行わなかったが、「今後は別の形で地域に接する」とも。