見る・遊ぶ 暮らす・働く 学ぶ・知る

中野BW地下に謎の空間-壁一面の水耕栽培、「un-industrial」の文字も

商品もレジも店員もない「un-industrial」と書かれた謎の空間

商品もレジも店員もない「un-industrial」と書かれた謎の空間

  • 0

  •  

 中野ブロードウェイ(中野区中野5)地下1階に3月2日、謎の空間が出現した。

(関連フォト)壁一面に並ぶ水耕栽培セット

[広告]

 「un-industrial」と書かれ、壁一面に水耕栽培セットが並ぶ空間の中心には、ナチュラルウッド調の8人掛けテーブルが置いてあるのみ。商品やレジ、店員は見当たらず、隣の「デイリーチコ」でソフトクリームを購入した人たちが時折のぞきながら写真を撮るなど、不思議な一画となっている。

 この空間、実は通路を挟んだところに昨年2月3日オープンした「あッ3Dプリンター屋だッ!!」(TEL 03-6278-7642)の2号店。3Dプリントを請け負う東京メイカー(中央区)、3Dデータ作成のストーンスープ(横浜市)、3Dプリンター製作のミライス(府中市)の3社が共同出店した同店にはパーソナル3Dプリンターが所狭しと並んでいるが、2号店には現在3Dプリンターは1台もない。

 その理由について、同店プロデューサーの中村翼さんは「ほとんどの人が3Dプリンターのことをニュース番組などで知っているが、3Dプリンターを使ったことがある人はほとんどいない。この状況を大きく変えるには、パーソナル3Dプリンターをもっと身近に感じてもらう必要がある。パーソナル3Dプリンターをみんなに紹介してきた1号店に対して、2号店は自分たちにとってはフェーズ2。本当に簡単に、そして身近に感じてもらうために、メーカーとユーザーとわれわれ伝道師が一緒になって、気軽にパーソナル3Dプリンターを始められる場所にしたいと思った」と明かす。

 「この場所で、3Dプリンター業界に限らず、さまざまなジャンルの人たちと学び、教え合う場所。3Dプリンターの使い方や活用方法なども含めて、いろんな意見が飛び交い、化学反応を起こして、新しい何かが生まれればうれしい」と中村さん。工学博士で同店の経営に携わる山田眞次郎さんは「人生経験や成功体験が豊富なシニアを講師として迎え、企業人やクリエーター、学生などに向けてワークショップなどを行う。この場所からいろいろな人が独り立ちできれば」と話した。

 水耕栽培については、「水耕栽培もパーソナル3Dプリンターも、いわば自給自足の世界。身の回りの小物などを自分の力で簡単にできるというメッセージ」と中村さん。

 今後は、パーソナル3Dプリンターも数台設置し、フリーの3Dソフトで身近なものを作成するセミナーの開催や、コミュニティーの場所として有効活用する。

 営業時間は12時~20時。水曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース