中野ブロードウェイ(中野区中野5)4階のアートギャラリー「Gallery リトルハイ」で6月11日、ストーンアーティスト伊藤博敏さんの個展「自遊石」が始まる。
伊藤さんは1958(昭和33)年長野県松本市生まれ。1982(昭和57)年、東京芸術大学美術学部工芸科卒業。家業の石材店を営みながら石を使用した作品を制作し、海外でも高く評価されているストーンアーティスト。日本国内で受賞暦を持ち、アメリカのボストン・ニューヨーク・シカゴなどやオーストラリアでも個展を開催している。
天然石を加工し、そこに異素材のパーツを加えて制作した作品は、柔らかそうな質感や、水、布のようにも見えるのが特徴。石の表面に取り付けられたファスナーの中から歯がのぞく代表作「口の堅い奴等」はまるで石が生きて笑っているように見える。
同展では、伊藤さんの作品約20点を展示販売する。ギャラリー店主の小高均さんは「個展のタイトル『自遊石』。自由な遊び心が詰まった摩訶(まか)不思議な石たちにぜひ会いに来てほしい」と話す。
開催時間は12時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。水曜休廊。6月23日まで。