中野区と第一興商(品川区)は2月6日、高齢者の交流促進や健康づくり、介護予防にカラオケを活用する事業で提携した。
生活総合機能改善機器「FREE DAM」を挟んで第一興商林三郎社長(写真右)と金野晃副区長
提携内容は、同社が4月にオープン予定の「『うたと健康』 DAM倶楽部 中野」(中野区新井2)の施設内に「あらいエンジョイ広場」を設け、地元高齢者が自由にカラオケを楽しめるというもの。加えて、同社の生活総合機能改善機器「FREE DAM」に搭載の「DKエルダーシステム」や、東北福祉大学監修の介護予防セッションを1日約1~2時間無料で利用できる。
同システムは音楽を使った医学、体育学による健康維持、介護予防に活用されており、既に全国の介護福祉施設へ展開。間もなく約1万カ所に導入される見込み。
現在同区では65歳上の高齢者が区民全体の約20%を占めており、高齢者の交流促進などへの取り組みが急務。高齢者に人気のあるカラオケ利用によって交流の場を確保するほか、カラオケ機器に組み込まれた高齢者の運動機能向上などのコンテンツの活用などにより、健康づくりや介護予防につながることを期待し、今回の提携となった。
同社との基本協定締結後、第一興商の林三郎社長は「1976(昭和51)年に第一興商が生まれ、カラオケ事業を開始したこの中野の地で、地域の皆さまにこのような恩返しができることを嬉しく思う。世界に『カラオケ』の名を広めた真の貢献者である団塊世代の人たちに元気になってもらいたい」と話した。
提携内容などは今後、同区のホームページで開示予定。