中野区立啓明小学校(中野区大和町1)で5月10日、元サッカー日本代表の福西崇史さんが「夢先生」として授業を行う「夢の教室」が開催された。主催は日本サッカー協会。
「JFAこころのプロジェクト」として2007年4月19日に第1回が開催された「夢の教室」は、すでに47都道府県で合わせて3000回以上を開催。10万人以上の児童や生徒に「夢」についての授業を行っており、今年は「ZOJIRUSHIユメセンサーキット」として応募のあった173校から選ばれた5カ所の小学校で「夢の教室」を実施予定、今回が第1回目となる。
「夢の教室」の対象は5年生。今回は2クラスにわたり福西先生が授業を行った。授業はそれぞれのクラス共、前半は体育館での「ゲームの時間」(35分)、後半は教室での「トークの時間」(55分)で構成した。
「ゲームの時間」では福西さんを「ユメセンインストラクター」の元Jリーガー安永聡太郎さんがサポートする形で、生徒たちと体育館で体を動かした。グループで一つの目的を達成するゲームや競争を通じて、目的のために協力すること、相手を思いやるこころやフェアプレー精神を実技の中で気付いてもらう授業だ。福西さんは「決められたルールの中で、しっかりと協力し合い、力を出し合いながら目的を達成する喜びを忘れないでほしい」と話した。
後半は教室で福西さんの幼いころからの「夢」と実現するための努力や継続などを曲線で表す「夢曲線」を使いながら、児童とともに「夢」について語り合う授業。「夢を実現できる喜び、夢を持つことの意義などを考え、夢を持つことの大切さ、諦めない心の強さを持った人だけが夢を実現できる」と福西さん。「授業の最初と最後で目の輝きが変わったことがうれしい。ぜひ夢をかなえてほしい」とも。
授業後、福西さんは「自分の経験や体験をもとに子どもたちに『夢を持つこと』などを教えることは、これからの自分の『夢』の糧になる」と話した。