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野方に韓国家庭料理「かみなり食卓」 薬膳料理や日替わり貼り紙で人生応援

(関連フォト)日替わりで掲示される店主メッセージ1

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 韓国家庭料理店「かみなり食卓」(中野区野方5)が3月3日、西武新宿線野方駅近くにオープンした。

(関連フォト)日替わりで掲示される店主メッセージ1

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 釜山の薬膳料理を中心とした韓国家庭料理と酒類などを提供する同店。店主の工藤興市さんは昨年末まで、コロナ禍での医療従事者応援や、ハウス加賀谷さんと「心の病」をテーマとしたイベントなどを開いていた「ぼうずママ」を7年半、新井薬師で経営していた。しかし、「活気のある野方で新しい店を出したい」「1階で店をしたい」と思い、物件を探していたという。店名は「食卓に雷が落ちるほど衝撃的にうまいものを出す店」と工藤さんの妻が名付けた。席数は、カウンター3席、テーブル16席。

 フードメニューは、エンガワのチャンジャ・ニンニクの薬膳しょうゆ漬け・タコのキムチなど、工藤さんがその日に考える「前菜三点盛り」(1,200円)、工藤さん「お薦め」の、竹に包んで7回焼いた塩・ごま油・アワビのしょうゆ漬けの韓国のりを使った「おにぎりスペシャル」(900円)、白菜キムチや大豆キムチなどのキムチ類、「デジクッパ」「デジカルビ」「ジャージャー麺」「冷麺」「韓国風塩やきそば」などの一品料理のほか、日替わり定食を用意する。

 ドリンクメニューは、ビールや各種ハイボール、ウイスキー類やソフトドリンク類などのほか、「百歳酒」「ポックンジャ」「まつたけ酒」「韓国清酒」「人参酒」などの変わり種の酒も用意する。

 工藤さんは「ぼうずママのときも医療従事者や生きるのに疲れたという人たちを応援してきたので、この場所でもいろいろな人たちを応援していきたいと思い、オープン当日から毎日メッセージを書いて店の入り口に貼っているが、『まだ生きてていいんだね、ありがとう』『毎日元気をもらって通勤している』などの言葉を頂いている。小さな応援だが、続けていきたい」と話す。「イベントも続けていく。参加の若者たちにチャンスをつかんでもらいたいし、特に表現者には経営するという観点も感覚として学んでほしい」と付け加える。

 常時電動車いすで移動している常連客の北川龍一さんは「毎回、行くとすぐにサポートしていただける。目の見えない白杖(はくじょう)の客に対してもメニューを読み上げていた。工藤さんのような優しさあふれる人が近くに店を出してくれてうれしいし、安心。いろいろなジャンルの人とも会えて、食事でも、貼り出しているメッセージでも元気が出る店」と話す。

 営業時間は17時~翌2時。日曜定休。

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