
米ロサンゼルス在住で、俳優・スケートボーダー・写真家とさまざまな顔を持つジェイソン・リーさんの写真展「TX | CA 17」「TX | CA 19」が5月7日、廃業した写真館をリノベーションしたギャラリー&バー「スタジオ35分」(中野区上高田5)で始まった。
(関連フォト)ギャラリー「スタジオ35分」でのオープニングセレモニーの様子
リーさんは1970年、米カリフォルニア州オレンジ生まれ、ロサンゼルス在住。1980~90年代初頭にプロスケートボーダーとして活躍し、その後は映画・テレビ・声優など多岐にわたる俳優業で知られる。2001年に写真への関心を深め、本格的に写真表現を探求。以後、アメリカ各地を旅しながら中判・大判カメラを用いた風景写真を撮影し、独自の視点でアメリカの姿を記録している。2015年には自身の出版レーベル「Film Photographic」を設立。
同ギャラリー店主の酒航太さんは「今回のイベントは、写真家としてのジェイソン・リーに焦点を当てる。彼は2000年に本格的に写真を始め、既に海外の著名な出版社から3冊の写真集を刊行している。当展では、ロンドンの出版社『STANLEY/BARKER』から出版された2冊の写真集『TX | CA 17』と『TX | CA 19』からセレクトしたオリジナルプリントを展示する。これらのシリーズは、リーさんが当時暮らしていたテキサス州から、かつて住んでいたロサンゼルスへ向かうロードトリップの中で撮影された。タイトルの『TX』はテキサス、『CA』はカリフォルニアを意味する。『TX | CA 17』は2017年にモノクロフィルムで撮影し、『TX | CA 19』は2019年に同じ道中をカラーで記録した作品。展示作品は、作家自身が同展のために特別に一点ずつ制作した特別なものなので、ぜひご覧いただければ」と話す。
営業時間は16時~22時。日曜・月曜・火曜定休。入場無料(要1ドリンクオーダー)。会期は前期・後期に分かれ、前期「TX | CA 17」は5月24日まで、後期「TX | CA 19」は5月28日~6月14日。