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羽田圭介さん、中野区長を表敬訪問 「東京中野文学賞」大賞作品の出版を報告

酒井直人中野区長(左)と小説「その針がさすのは」(新潮社)著者の羽田圭介さん(右)

酒井直人中野区長(左)と小説「その針がさすのは」(新潮社)著者の羽田圭介さん(右)

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 「第2回東京中野文学賞」授賞式で大賞&クラファン賞を受賞した芥川賞作家・羽田圭介さんの小説「その針がさすのは」(新潮社)出版記念で12月9日、羽田さんが酒井直人中野区長を表敬訪問した。

(関連フォト)中野区シティープロモーションキャラクター「中野大好きナカノさん」と書籍「その針がさすのは」

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 「若者の夢を育む街・中野から世界に向けて発信する物語を」を合言葉に2022年、中野区観光協会が「東京中野物語賞文学賞」を新設。2023年3月19日に1回目の受賞者を発表し、最終選考作品からは文月蒼さんの小説「水槽世界」(飛鳥新社)が書籍化された。第2回は「東京中野文学賞」と名称を変更し、3月29日に第2回として開催。羽田圭介さんの小説「その針がさすのは」が大賞&クラファン賞を受賞した。

 ストーリーは以下。僕が住む中野は再開発の真っ最中だ。サンプラザが閉館し、高層マンションの建設が進んでいる。そんなこの街が戦前、満州国と電信ケーブルでつながっていたらしい。不妊治療手術を受けた僕は、断絶した歴史と接続してしまったのだろうか──

 酒井区長との対談で、羽田さんは「普段から単体では小説にできない小ネタをネタ帳に書きとめているが、それらを中野という舞台で考えてみたら、ネタ同士がつながって作品にできると感じた。この文学賞がなければ生まれなかった小説。誰しも自分にとっての『中野』のような場所があるはず。さまよう快楽を楽しみたい方に、ぜひ読んでいただきたい」と話した。

 価格は1,925円。

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