もりそば・つけそば発祥の地とされる中野で11月15日から16日間、第5回「つけ麺味めぐり」が開催される。主催は中野区商店街連合会青年部(中野区新井1、TEL 03-3387-1131)。
同イベントは今年で5回目。同区内のラーメン店が参加するスタンプラリー形式の街歩きイベントで、「なかのまちめぐり博覧会」イベントの一つとして開催。「らーめん秋龍」(鷺宮4)、「麺彩房 中野本店」(新井3)、「薬師の大番」(上高田3)、「麺や つとむ」(中野5)などの全14店舗が参加する。
イベントのコンセプトは「みそとのコラボレーション」、1885(明治18)年創業で今でも中野で造られている「江戸甘みそ」が主力商品の「あぶまた味噌」(本町3)、「神州一味噌」ブランドで著名な「宮坂醸造」(野方2)、1923(大正12)年創業のみそ専門の卸問屋「東京タケヤ販売」(上高田2)が「自慢」のみそを参加のラーメン店に無償提供しているほか、小岩井乳業(中野4)もチーズなどの乳製品を無償提供し、イベント期間中、各店舗がそれらを盛り込んだイベント限定メニューを提供する。
イベント限定メニュー「チーズカレーつけ麺」(850円)を提供する「麺や つとむ」の店主・日江井勉さんは「当店の参加は今回で3回目。駅から少し離れているのでこのイベントを楽しみにしていた。イベント限定メニューで辛さが選べる『チーズカレーつけ麺』や定番メニューの『つけ麺』など、このイベントを通じて一度ご賞味いただきたい。より多くの人たちに当店のことを知ってもらえたら」と話す。
イベントではスタンプラリーも開催され、異なる3店舗を回り、スタンプを集めるとプレゼントに応募でき、抽選で「九州の干物詰め合わせ」や「北海道の野菜詰め合わせ」などが当たる。
主催者側事務局の塩澤清俊さんは「今回が5回目で、新たに中野に移転の小岩井乳業からも協力を受けた。このイベントを機に、中野に新しい味が生まれたらうれしい。中野区商店街青年部としては地域の地産地消を活性化できるよう、地域と協力しながらイベントを行なうことを心がけてきた。つけそば発祥の地中野の『つけ麺』を存分に味わってほしい」と話す。
各店舗の限定サービスや営業時間などは「つけ麺味めぐり」公式ホームページで確認できる。11月30日まで。
中野では、阿佐ヶ谷栄楽から独立した坂口正安さん(中野大勝軒の現店主である坂口光男さんの父)と共に中野大勝軒に来た東池袋大勝軒初代大将の山岸一雄さんが中野大勝軒の店長になった1954(昭和29)年の翌年「特製もりそば」を商品化。阿佐ヶ谷栄楽の賄い飯で、湯切り後に余った麺を集めておいて、後で従業員が食べていたといわれるものを改良したとされ、中野大勝軒が「もりそば・つけそば(後のつけ麺)」発祥の地といわれている。