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中野・西武信金北口支店が移転し新装開店-「タッチおじさん」に会えず悲しむ園児も

仮店舗時代に店舗前で園児たちと毎朝「タッチ」する入江さん

仮店舗時代に店舗前で園児たちと毎朝「タッチ」する入江さん

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 中野区に本店を構える西武信用金庫の中野北口支店(中野区新井2、TEL 03-3387-5161)が12月24日、仮店舗から移転しグランドオープンした。

ロビー担当の入江さんと西武信金中野北口新店舗エントランス

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 同店舗は1940(昭和15)年2月に誕生。建物の老朽化などにより2012年3月から建て替え工事を進め、その場所から100メートル南側の仮店舗で営業していたが、工事が完了し以前の場所で新店舗の営業を開始した。

 開店当日には、来店した客にポインセチアの鉢植えやコケ玉などを配布。店舗の外で客を迎えるロビー担当の入江正夫さんに「きれいになったわね」「近くなったわ」などと声を掛けて入店する客もいて、評判は上々の様子だ。

 一方、移転に悲しむ人たちもいる。仮店舗の隣にあるコンビプラザ中野保育園の園児たちと保育士たちだ。同園の園児たちは、晴れの日には同店の前を通って中野四季の森公園へ散歩に出掛け、その際に入江さんと「タッチ」をするのが日課となっていた。今回の移転で園児たちは「もうおじさんとタッチできないの?」と悲しんでいるという。

 同園の保育士は「毎日子どもたちが楽しくタッチしている日課がなくなってしまい、とても悲しい。人見知りの0歳児も入江さんには自ら進んでタッチをせがむほど。入江さんがいない時に『おじさーん』と園児たちが呼びに行くと、お客さま対応をしていても走って来てくれた。そんな光景がなくなることは想像できないし、子どもたちと同じように私たちも寂しく思っている」と話した。

 勤労感謝の日には園児たちからプレゼントを手渡され、「本当にうれしかった」と入江さん。「毎朝の園児たちとのタッチは、自分にとってもかけがえのないものだった。こちら側の公園にお散歩に来た時には精いっぱいタッチしたい」と満面の笑みに涙も浮かべながら話した。

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