中野セントラルパークにある中野区産業振興拠点「ICTCO(イクトコ)」(中野区中野4、TEL 03-5942-6007)で1月24日、「スマートフォン徹底活用」セミナーが開催された。主催は東京商工会議所中野支部と中野コンテンツネットワーク協会。
スマホでフィギュアを撮影する参加者とレフ板を持って技を教える庄野正弘さん(右側)
「スマートフォン徹底活用!選ばれるお店のスマホ集客術」と題して行われた無料セミナーは、「全体編」「文章編」「写真編」の3部構成で進められ、1部と2部はオージュ・コンサルティング(目黒区)社長の大森渚さんが務めた。
1部では、スマホの所有率や利用率、無料アプリを使ったスマホサイトの作成術、映像編集術、ネットショップ構築術、フェイスブック活用術などについての説明が行われ、「スマホで映像を撮るときには、洗濯ばさみで後ろから挟むとスタンドになる」という説明に、約40人の参加者から「なるほど」などの声が上がっていた。
2部ではキャッチコピーの重要性などが説明され、各自が売りたいもののキャッチコピー作成、テーブルごとでの意見交換、参加者による発表などの演習も行われた。IT関連学科で科長を務めている参加者は「ITのオリンピック選手になる」、保険代理店の参加者は「出会えてよかった保険マン」などの発表があったほか、参加していた中野区職員が「君には税金を払う価値があると言われた」と発言すると会場から大きな拍手が起きていた。
3部ではフォトグラファーの庄野正弘さんが講師を務め、「よりすてきな写真を撮ろう!」をコンセプトに、カメラ機能の再確認、カメラの握り方や手ぶれ防止の肩の固め型、暗いところでの撮影が上手になる技、魚眼レンズやマクロレンズの紹介、庄野さんお薦めアプリの説明などを行ったほか、格安レフ板を使った効果や、ガラス越しの夜景の撮影術なども伝授した。実演では、スマホでフィギュアや化粧品、弁当、衣類などをスマホで撮影し、参加者へのアドバイスなどを行った。
参加者の一人は「ほとんどパソコンが使えないのでホームページ開設などは諦めていたが、スマホをうまく活用すれば、けっこういろいろなことができることがわかって良かった。早速自宅で試してみたい。撮影も自分では上達したと感じている」と話していた。
講師を務めた大森さんは「スマートフォンアプリやウェブツールの普及で、小さな会社やお店が集客を行うためのハードルが下がっている。ITは苦手とあきらめずに、いろいろな方法に挑戦してほしい」と締めくくった。