中野区立中野中学校(中野区中野1)で2月23日、「NAKANO小中学生スポーツトライアル」が開催された。主催は東京会議所中野支部の若手経営者組織「中野21の会」。
小学生1・2年生、3・4年生、5・6年生の部の上位3人と玉井会長
「中野区の未来を担う子どもたちに日本を代表する一流スポーツ選手と触れ合う機会を!」をテーマとして2年ごとに開く同イベント。今回はゲストに元バドミントン日本代表の潮田玲子さんを迎え、「野球」「サッカー」「障害物サーキット」「バドミントン」の4種目で同区内小学生のスポーツ番付を競うほか、FC東京のサッカークリニックも行った。
開会式では「中野21の会」玉井重敏会長が開会宣言を行い、来賓として田中大輔中野区長、同区教育委員会田辺裕子教育長、会場となった中野中学校矢口仁校長があいさつした。田中区長は「このようなイベントをきっかけとして、これからもっとスポーツを通じて、仲間づくりや健康づくりなど、人生を豊かにしてほしい」と話した。
10時からはFC東京のサッカークリニックが行われ小学生児童約60人が参加。低学年と高学年に分かれ、FC東京の現役コーチやボランティアで参加した地元の中野フットサルクラブのメンバーによるリフティングやマンツーマン、試合形式で児童たちを指導した。
13時過ぎからは、100人以上の参加者が4チームに分かれ校庭と体育館にできた会場に移動。投げたボールで9枚の板を抜く「ストラックアウト」、蹴ったボールでフットサルゴールにできた3つの穴を通す「キックターゲット」、跳び箱を跳んでマットで前転し縄跳びを跳んだ時間を競う「障害物サーキット」、バドミントンのサーブでコートにできているターゲット内に入れる「サーブコントロール」の4種目を行い点数を獲得した。
14時30分ごろにはゲストの潮田さんも会場に到着し、すぐにスポーツウェアに着替え、4種目それぞれの競技にチャレンジ。「ストラックアウト」では5球を投げ、全てのボールでそれぞれ違った数字の板を倒して、児童や保護者からは「やっぱりアスリートは何をやってもすごい」など驚きの声が上がった。最後にチャレンジした「サーブコントロール」ではなかなかターゲット内にシャトルが入らず、「バドミントンは難しい」と話して会場の笑いを誘った。
15時45分には潮田さんが再び登場し、スタッフとして参加していた同中学校のバドミントン部の女子生徒3人と潮田さん1人で真剣ラリーを行ったほか、デモンストレーションでは3カ所に置かれたごみ箱にサーブでシャトルを入れたり、スマッシュで当てたりして拍手喝采を浴びた。
その後に行われたMC坂内愛さんとのトークショーでは、小学校から始めたバドミントンについての取り組みや文集にバドミントンの選手になることを書いたことなどを挙げ、「小さなことでも目標を立て、それを一つ一つクリアすることで達成感を味わうことが一番大切。それをひたすら続けられると必ずいいことがあるし、いつか続けて良かったと思える日が来る」と話した。「この会場の中から東京オリンピックに出る人がいたら、ぜひインタビューしてみたい」とも。
16時30分ごろからはスポーツ番付の最終結果が発表され、小学1・2年生の部は樋口倫都(りと)くん、3・4年生の部は平山竜斗(りゅうと)くん、5・6年生の部は林陽斗(あきと)くんが、それぞれ優勝し、準優勝者と第3位の児童も含めて玉井会長から賞状と金・銀・銅メダルが授与された。「中野21の会」鳥居憲太郎副会長が閉会の辞を述べイベントは幕を閉じた。