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「なかのライフサポートビジネスプランコンテスト」、グランプリ決まる

左から西武信金高橋常勤理事、特別講師も務めたビジュアルビジョン井沢社長、田代さん、三木さん、酒井さん、花堂さん、能津さん、田中区長、中小企業診断協会滝澤理事

左から西武信金高橋常勤理事、特別講師も務めたビジュアルビジョン井沢社長、田代さん、三木さん、酒井さん、花堂さん、能津さん、田中区長、中小企業診断協会滝澤理事

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 中野区が推進する「なかのライフサポートビジネス創造塾」の特別講演会・ビジネスプランコンテストが2月22日、帝京平成大学中野キャンパス(中野区中野4)で開催された。

最優秀賞を獲得したNPO法人「tadaima!」代表理事の三木智有さん

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 同区は昨年10月27日のオープニングシンポジウムを皮切りに始まった「なかのライフサポートビジネス創造塾」の本年度の締めくくりイベントと位置付け、特別講演会として同イベントを企画。「夢をカタチに、ライフサポートビジネス創造の秘話」をテーマに、ビジュアルビジョン(埼玉県さいたま市)井沢隆社長が講演を行った。

 大学3年の時に始めた寺子屋塾「こうゆうかん」スタート時の体験談や苦労話、法人化後の経営者としての意識やマーケティングの重要性などを話し、当時を思い出して涙ぐむ一幕も。井沢社長は「初めはお客さまに全ての愛を。従業員を抱えたら、お金よりもお客さまよりも従業員を最も大切にしなさい。社長が従業員を最も大事にするのと同じように、従業員はお客さまを最も大事にしてくれるはず」と熱く話した。

 第2部はビジネスプランコンテスト。同区がライフサポートビジネスに関するビジネスプラン提案者を広く募集し、その中から審査によって残った5件の提案を、それぞれ起案者がプレゼンテーションを行った。審査員は田中大輔中野区長、特別講演を行った井沢社長、中小企業診断協会本会の滝澤恵一理事、ビジネスコンテストの賞金を提供する西武信用金庫高橋一朗常勤理事が務めた。

 公開プレゼンテーションは、田代惇人(まこと)さんが「憧れのヒーローに学ぶ!親子で楽しむ子育てと地域活性」、リエゾン・デートル酒井由紀子さんが「世界ビトを育てよう!」、中野宝橋だいかぞく能津(のづ)美紀さんが「4世代交流ハウス」、NPO法人「tadaima!」三木智有さんが「おうち準備パック」、アスモ花堂浩一さんが「有料老人ホーム・高齢者向け住宅紹介事業のFC多店舗化」の順に各8分の持ち時間で行った。

 全プレゼンテーションが終了し、最優秀賞1人と優秀賞1人を決定するために審査員は別室に移動。その間、同区が推進してきた「ライフサポートビジネス」関連の実施内容などを紹介した。表彰式予定時間を過ぎても結論が出ず審査は難航したが、予定より5分遅れで受賞者が発表された。

 最優秀賞に輝いたのは、産休前や産休後の家庭に対するサポートや家族全体での育児を進めるためのカウンセリングビジネスを発表した三木さんと発表され、西武信金の高橋さんがプレゼンターとして登壇。表彰状と賞金が手渡された。三木さんは「正直驚いている。本当にうれしい。受賞をきっかけにこれからもっとこのビジネスを形にし、中野を中心に拡販していきたい」とコメントした。

 優秀賞に輝いたのは、生徒に世界で活躍する人を紹介しながらグローバル人材を育てる出前授業ビジネスを発表した酒井さん。酒井さんは「びっくりしたがうれしい。まずは世界で活躍する中野の『世界ビト』とのコネクションを持ち、広く出前授業ができるよう、いろいろな団体や企業とネットワークを形成しながら頑張りたい」とコメントした。

 今回のビジネスコンテストの内容も含めた感想について、田中区長は「今日のプレゼンを聞き、初年度としては一定の到達点を得ることができ、2年目、3年目につながる素晴らしい可能性も感じた。生活が豊かになるだけではなく、これらがビジネスとなって働ける場所が増える、産業が活性化することなどが期待できる。区民やユーザーにサービスをきちんと提供できるよう、これからも引き続き頑張ってほしい」とエールを送った。

 同区としては来年度も引き続き、産業振興ビジョンの一つである「ライフサポート」ビジネスの推進を図ると同時に、ぼんやりとした「ライフサポート」の定義も中野区として固めていく考えだ。

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