寝具の販売や羽毛布団のリフォームを手がける和多屋(中野区弥生町2)が10月2日、中野区社会福祉協議会、河田フェザー(三重県明和町)と「羽毛製品のリサイクルの推進と地域福祉の推進に関するパートナーシップ協定」を締結した。
(関連フォト)「羽毛製品のリサイクルの推進と地域福祉の推進に関するパートナーシップ協定」の締結式の様子
羽毛の洗浄・再資源化に取り組む河田フェザーの黒田健SDGs推進室長は「羽毛は適切に回収・洗浄することで、再び良質な資源として活用することができる。一方、一般家庭では古くなった羽毛布団やダウンジャケットなどの処分方法が分からず、まだ資源として活用できる羽毛が、そのまま廃棄されてしまうケースもある。そこで、羽毛を適切に回収・洗浄・再生することで再び羽毛製品の原料として活用するという『循環』を作る仕組みを考えた」という。
協定日当日は、和多屋山岸亮二社長、河田フェザー黒田室長、地域福祉を担う中野区社会福祉協議会の小田史子常務理事、「赤い羽根共同募金」の東京都共同募金会・枝見太朗常務理事が出席し、同協定の締結完了報告と記者会見、羽毛リサイクルの取り組みの紹介や不要羽毛製品の店頭回収などを行った。
和多屋の山岸亮二社長は「寝具を販売する中で、多くのお客さまから『古くなった羽毛布団の処分』について相談をいただいてきた。かつては、できるだけ安く羽毛ふとんを販売し、古くなったらごみとして捨てるという消費のあり方が一般的だった時代もあったが、羽毛は一度使ったら終わりという素材ではない。販売する側が自ら回収し、リサイクルという循環の輪まで作ってこそ、これからの持続可能な事業であり、私たち小売店が果たすべき責任の一つであると考えている」と話す。
中野区社会福祉協議会の小田常務理事は「和多屋をはじめとした中野区の地域で回収した羽毛が、新しい商品に生まれ変わると同時に、その販売利益の一部が赤い羽根を通して中野区の社会福祉に役立てられるという循環が生まれることを楽しみにしている。資源循環と地域福祉が両立する持続可能な仕組みを地域に根付かせていければ」と話した。
河田フェザーの黒田室長は「2012(平成24)年には地元明和町でモデル化、2年後には三重県全域に発展し、今では山口県全域でも羽毛をお預かりし、集めた分を地域に活用していただいているが、東京で受け入れていただく意味や価値は大きい。赤い羽根からの循環社会をどんどん広げていきたい」と、仕組みの拡大に意欲を示した。
現在は和多屋本社のみが羽毛リサイクルを受け付けているが、今後は中野区内に羽毛の資源回収窓口を増やす予定。