明治大学中野キャンパス(中野区中野4)で3月8日、元サッカー日本代表の秋田豊さんが「夢先生」として授業を行う「夢の教室」が開催された。主催は日本サッカー協会(文京区)とキリン(中野4)。
サッカーやさまざまなスポーツの現役選手・OB・OGが小学校を訪ね、「夢を持つことの大切さ」「仲間と協力し合うことの重要性」などを伝える「JFAこころのプロジェクト」は、2007年4月に第1回が開催。すでに47都道府県で計3000回以上開かれ、10万人以上の児童や生徒に「夢」についての授業を行っている。
通常の「夢の教室」は小学5年生を対象に通常授業の時間帯に行われるが、今回は参加対象を小学4・5・6年生とその保護者とし、午前の部と午後の部合わせて40組80人が参加する特別版となった。前半は体育館で「ゲームの時間」(35分)、後半は教室での「トークの時間」(55分)で構成した。
「ゲームの時間」では、秋田「夢先生」と日本サッカー協会の法師人(ほうしと)美佳さんの指導の下、児童たちと体育館で体を動かした。グループで一つの目的を達成するゲームや競争を通じて、目的のために協力すること、相手を思いやる心やフェアプレーの精神を実技の中で気付いてもらうことが目的。秋田さんは「決められたルールの中で、しっかりと協力し合い、どのように勝つのかをみんなで考えながら、力を合わすことが大切。そうしたら必ず勝てる」と話した。
「トークの時間」は、教室で秋田「夢先生」の幼いころからの「夢」を実現するための気持ち、してきた努力などを曲線で表す「夢曲線」を使いながら、児童とともに「夢」について語り合う授業。「夢を持つことの大切さ、夢を実現するためにどうするのかを考え、努力することが大事」と秋田さん。「何かあっても下を向かず、前向きに考えて進んで欲しい」とも。
授業後のインタビューで「秋田さん自身の夢は?」の質問に対し、「自分の夢はサッカー日本代表の監督になること。努力しながら、まずは結果を残すことで一歩一歩前進したい」と話していた。