中野サンプラザ(中野区中野4)で5月14日、COOL中野推進協議会(本町4、TEL 03-6382-7173)の設立パーティーが開催された。
昨年6月に発足し、今年4月に一般社団法人化された同協議会は、「COOL NAKANO STYLEの構築、そして世界に!」をコンセプトとし、中野を拠点としたオリジナルコンテンツを国内や世界に発信するための団体。旧桃丘(ももがおか)小学校跡地(=桃丘学園)を拠点に日本全国にいる作曲家、役者、脚本家、プロデューサー、デザイナー、工芸作家、ダンサー、パフォーマーなどが参画。桃丘学園を舞台としたオリジナルコンテンツの制作事業として、ゴスロリ主人公の活躍する「リリィクロス~漆黒のクチュリエ~」、アイドルとして活躍する少女たちの本当の顔は特殊能力諜報(ちょうほう)員だった「桃丘学園ファントムピーチ」、小豆島の妖怪造形大賞とコラボした夜中は妖怪が支配する学園「妖怪らんど」など、すでにいくつかのプロジェクトがスタートしている。
パーティーの司会は声優の古川登志夫さん、柿沼紫乃さん夫妻が務め、古川さんは自身の担当した「ドラゴンボールZ」の「ピッコロ」や、「うる星やつら」の「諸星あたる」などを披露し、会場を沸かせた。その後、中田學理事長があいさつ、来賓の田中大輔中野区長らが祝辞を述べた。乾杯は、中野に事務所を構え、「ゴルゴ13」をはじめとする数々の漫画を世に送り出してきたさいとう・たかを名誉顧問が務め、「自分が中野に住み始めたころは何もなかった。最近の中野は大したもんだ。自分も携わるコンテンツ業界が、この中野からさらに広がってくことに期待している」と激励した。
歓談では、すでに始まっているプロジェクトが映像で紹介され、特別プロデューサーの三枝照夫さん(音楽プロデューサー)、須田正己さん(アニメーター)、立野真琴さん(漫画家)、坂部三樹郎さん(ファッションデザイナー)、漣一弥(漫画家)さんらも登壇したほか、11月下旬に中野セントラルパークサウス地下1階で開催予定「第1回 新人監督映画祭」の和田敦也チェアマンもあいさつした。
中締めで高山義章副理事長は「こちらに参加している中野区外の人たち、ぜひ中野に興味を持って下さい。最近の中野は産業団体が一致団結している。中野区や中野区観光協会などとうまく連携し、中野の街を中野らしいコンテンツで盛り上げていきたいので、皆さんのパワーを注入して欲しい」と話し、三本締めでお開きとなった。