旧中野村の総鎮守社である中野氷川神社(中野区東中野1)で9月13日・14日、毎年恒例の祭礼が行われる。
同祭は、旧中野村を中心とした各町会のみこしをはじめ、子ども山車(だし)や子どもみこしが街を練り歩く中野で最も大きな祭礼。東一町会などの10町会が6基、本三宮前町会など11町会が5基、打越町会などの5町会が5基のみこしを出し、毎年女みこしも数基登場する。
昨年は3年に1度の例大祭だったが、台風18号の影響で明朝から豪雨となり、8時ごろには早々に連合みこしが中止となったことで、今回通常の祭礼では行わない連合みこしを行う町会もあるという。連合みこしは青梅街道や山手通りなどの大通りを練り歩く予定。そのほか、同神社境内にある神楽殿では狂言や歌謡大会などが行われ、近隣の小学校や公園、中野区に数多く存在する氷川神社などでも祭りやイベントが行われる。
東一町会みこし係長の中村健太郎さんは「昨年は例大祭だったが台風で連合みこしが中止となってしまって、強行して担がれたみこし数基も、各エリアでの練り歩きとなった。今年は天候に恵まれることを祈りつつ、昨年できなかった連合みこしを今年行う予定。大通りを連なって担ぐ連合みこしは圧巻。ぜひ中野最大のお祭りに参加して、楽しんでほしい」と話した。
みこしは、町会のはんてんを着用することで参加できるところが多く、町会によっては貸し出しも行っていて、一般の人たちの参加を呼び掛けている町会もある。また、年々増える外国人観光客などの対応のために、地元の英会話教室の講師などを招待している町会も。
中野氷川神社の祭神は素佐之男命(すさのうのみこと)・奇稲田姫命(くしなだひめ)・大己貴命(おおくにぬし)。創建は1030年といわれており、後一条天皇の御宇、源頼信が平忠常征討の際、武蔵国一宮大宮氷川神社より勧請(かんじょう)したもの。また1477年には、太田道灌が豊島泰経・泰明兄弟討伐の際に戦勝祈願し、凱旋(がいせん)後社殿を造営した。