JR中野駅北口暫定広場(中野区中野4)で11月16日、第1回「中野ミュージックフェス」が開催される。主催は中野ミュージックフェス実行委員会。
「中野を音楽の街に!」を合言葉に、ロックを中心とした音楽を青空の下で演奏する同イベント。元ミュージシャンで現在は同区内でIT企業を経営する秋田隆輝(たかき)さんを中心として今年6月に実行委員会が設立され、今回が初開催となる。
会場は中野駅徒歩1分で、中野駅のホームからも見える北口暫定広場。同会場は中野区の後援などや日程などの条件はあるものの、主催者が無料で利用できる。「中野チャンプルーフェスタ」や近年中野に本拠地を移した「Re:animation」など、同区内ではダンスや音楽が屋外でできる数少ない会場で、1年を通してさまざまなイベントが開催されている。
同イベントに向けて現在、1980年代に原宿のホコ天やイカ天で活躍していたバンドを中心に出演者を選定しており、「ハイパービーム」「KOIWA 36 SOUL BAND」「ラヴハンターズ」「中野会バンド+土門秀明」などのほか、テレビアニメ「キテレツ大百科」の主題歌「スイミン不足」を歌っていた当時のギャルバンド「CHICKS」はオリジナルメンバーでの参加を決定しているという。
同委員会の秋田副委員長は「中野を音楽の街にしたい!という思いで実行委員会を立ち上げた。地元であるこの中野で、これまでになかったロック系の野外音楽イベントを行う意義は大きいと感じている。このイベントきっかけに、さらに多くのミュージシャンや音楽好きが集まる街『中野』を作り出すことができれば」と意気込みを話す。現在、同委員会ではイベント実現に向けた区内調整や告知、クラウドファンディング・プラットホーム「CAMPFIRE」で機材調達などの資金を募集している。
同区では、先日沼袋氷川神社で実施されたジャズイベント「ヌーノジャズフェスタ」、中野に本拠地を移して今年11月23日で3回目の開催予定となるアニソンDJレイブイベント「リアニメーション」などのイベントはあるが、「ロック」というキーワードでの大型野外音楽イベントは少なく、区内で営業する多くのライブハウスやロックバーから注目を集めている。