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中野で「のぞき込むアート」安田誠一さん個展-極小空間に立体ジオラマ

小箱ののぞき窓から中を見るとミニチュアでベネチアの風景が再現されている

小箱ののぞき窓から中を見るとミニチュアでベネチアの風景が再現されている

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 中野ブロードウェイ(中野区中野5)4階のアートギャラリー「Gallery リトルハイ」で3月12日から、箱庭屋・安田誠一さんの個展「旅する眼~封じ込められた美の風景~」が始まる。

「竹筒作品~かいまみ~」(外観)

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 小箱の中に再現した「海上都市ベネチアの風景」、竹筒の中に再現した「伏見稲荷(いなり)大社の千本鳥居」、ワインボトルの中に再現した「雄大なマッターホルン」など、小さな空間の中に極小のオブジェで世界中の風景のジオラマを精密に再現した作品18点を展示する同展。のぞき込むことのできる作品も展示する。

 「箱庭屋」と自らを名乗る安田さんは、1966(昭和41)年生まれ、大阪出身。大阪府立大学農学部卒業後、関西の私鉄系遊園地に勤務し、1995年に職業訓練校木工科を経て、家具職人として別注家具製作所勤務。2007年の「ハンズ大賞」準グランプリ受賞を期に作家活動を開始。2011年には「ふしぎアートグランプリ」大賞、2012年には「紙わざ大賞」グランプリを受賞している。

 ギャラリー店主の小高均さんは「遠近法の手法を使ったその風景は驚くほどの奥行き感があり、小さな作品の中をのぞくと信じられないほど大きな世界が目の前に広がる。その作品にさまざまな方向から光を当てることにより、その美しい風景は朝~昼~夕暮れへとさまざまに美しく変化していく。まるで極小の空間に、美しい風景と時の移ろいをも封じ込めてしまったかのよう。この『不思議なのぞきカラクリ』をぜひ楽しんでほしい」と話す。

 開催時間は12時~19時(最終日は17時)。水曜定休。入場無料。開催期間は3月24日まで。

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