東中野の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野4)は4月25日から、「29年目のチェルノブイリ」と題した特別上映イベントを行う。
同イベントは、1986(昭和61)年にチェルノブイリ原子力発電所でレベル7の事故が起きた日である4月26日前後に2008年から毎年開催し、今回が7回目となる。この日に立ち止まり「原発とは何なのか、電力とは何なのか、核とは人類にとって何なのかを考えてみよう」という企画。
今回は、5月に新作「アラヤシキの住人たち」の公開を控える本橋成一監督の「ナージャの村」「アレクセイと泉」「ナミイと唄(うた)えば」「水になった村」「バオバブの記憶」「祝(ほうり)の島」「ある精肉店のはなし」という監督作品・プロデュース作品のラインアップで、「世界はたくさん、人類はみな他人」というテーマの下、一挙上映する。
上映期間には、監督の舞台あいさつやゲストのトークイベントを行う。「祝の島」では元西武百貨店社長・元参議院議員で現在原発について各所で言及している水野誠一さん、「水になった村」では「フクシマ論」「漂白される社会」などで現代に深く切り込む社会学者の開沼博さん、「バオバブの記憶」ではアフリカの地域研究や開発経済学を専門としセネガルにも長く滞在経験のある経済学者の勝俣誠さんや、「祝の島」「ある精肉店のはなし」の纐纈あや監督、本橋監督らが対談する。
料金は、当日一般=1,500円など。上映タイムテーブルやトークショーの詳細内容、特別料金などは同館ホームページで確認できる。