旧中野村の総鎮守社である中野氷川神社(中野区東中野1)の祭礼が9月20日、開催される。
腰をかがめて中野ブロードウェイ内に入る昭三町会のみこし(昨年の様子)
毎年恒例となっている中野氷川神社の祭礼は、各町会からみこしや山車(だし)が出て街を練り歩く、由緒あるお祭り。旧中野村内の東一、小瀧、睦会、小住、小淀東、小淀西、鍋横、本三宮前、本町二、朝日ヶ丘、南口、打越、文園、昭二、昭三、天神、囲桃園、橋場、上町、仲町、宮一、宮三、宮桃など同神社の氏子(うじこ)36町会のうち、約20ものみこしが登場。青梅街道や山手通り、中野通りや早稲田通りなどの大通りの片側車線を使って数基の連合みこしなどもそれぞれ行われるほか、中野サンモール(中野5)や中野ブロードウェイ1階などもみこしが練り歩く。
同神社境内にある神楽殿では狂言や歌謡大会などが行われるほか、近隣の小学校や公園、中野区に数多く存在する氷川神社などでも祭りやイベントが行われる。前日の19日には子どもみこしや山車を出して祭礼を迎えるところもある。外国人観光客などを含め、みこし担ぎへの参加者を増やすための試みとして、最近では町会の半纏(はんてん)を貸し出しているところも多い。
中野氷川神社の祭神は素佐之男命(すさのおのみこと)・奇稲田姫命(くしなだひめ)・大己貴命(おおくにぬし)。創建は1030年といわれ、後一条天皇の御宇、源頼信が平忠常征討の際、武蔵国一宮大宮氷川神社より勧請(かんじょう)したもの。1477年には、太田道灌が豊島泰経・泰明兄弟討伐の際に戦勝祈願し、凱旋(がいせん)後社殿を造営した。