西武新宿線野方駅北口の北原通り商店街に9月1日、大判焼き「ひなさく堂」(中野区野方6、TEL 03-6362-2220)がオープンした。
店主の石井裕(ゆたか)さんが大判焼きをメーン商品として、2003年に現店舗近くに開業。大判焼きの焼き印は石井さんの大好きなカエルのイラストに決め、店舗名は石井さんの娘と息子の名前から付けたという。大判焼きに焼き印されているカエル(=ゲコタン)のイラストがかわいいと地元の小学生らに人気で、中野の逸品グランプリ2008にエントリー、同2011では「おみやげ部門」入賞で、名実ともに有名店となった。業務拡大に伴い同商店街で移転を検討するも、希望サイズの店舗は見つからず、「いつか野方に戻ろう」と心に決めて2013年1月に練馬区豊玉で見つけた店舗に移転したという。
その後も同商店街のメンバーとは交流を続け、同商店街で衣料品店「ウェルカム」を営む小川和彦さんらのラブコールもあり、豊玉の店舗を閉店。約1000日ぶりに新たな店舗で同商店街に復活した。
主力商品は、それぞれ違ったゲコタンの焼き印がある大判焼きで、味は「あずき」「白あん」「栗あん」「抹茶あずき」「クリーム」「チョコ」「生キャラメル」「白皮のあずき」「白皮の白あん」「白皮の栗あん」のほか、目玉焼きが入った「ケランパン」や、リンゴクリームやレモンフロマージュなど週替わりの「今週のケロ焼き」(以上120円)も用意する。おはぎやだんご、あずきや粉、カエルグッズの販売、「貸し棚」と呼ばれる委託販売コーナーや、独立開業の手伝いメニューもある。
石井さんは「やっと野方に戻って来られてとてもうれしく思っている。久しぶりに会う子どもたちが大きくなっていて1000日の長さを感じるが、久しぶりに会う地元の人たちも、あのころのように声を掛けてくれたり、ケロ焼きを買いにきてくれたりして、感謝している。また皆さんに喜んでもらえるようなお店にできるようがんばるので応援してほしい」と意気込む。
営業時間は9時~19時。