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劇団「スタジオライフ」30年制作発表 「PHANTOM」再演、初の前後編連続公演

漫画家・萩尾望都さん(手前右)、脚本・演出の倉田淳さん(手前左)とメーンキャスト陣

漫画家・萩尾望都さん(手前右)、脚本・演出の倉田淳さん(手前左)とメーンキャスト陣

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 中野に本拠地を構える劇団スタジオライフ(中野区新井5)が10月7日、御茶ノ水「WATERRAS」(千代田区)で11月7日から始まる公演「PHANTOM THE UNTOLD STORY」の制作発表会を行った。

劇団スタジオライフのために萩尾さんが描いた絵を挟んで萩尾さんの(右)と倉田さんの対談も

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 1985(昭和60)に結成し、今年で創設30周年を迎える同劇団。1987(昭和62)年から男優が女性役も演じる手法をとり、現在は男優約40人が在籍する。「イケメン」男優のみで構成されていることや、劇団唯一の女性で演出家の倉田淳さんの舞台演出で、幅広い年齢層の女性に人気を集める。

 「The Rise of The Curtain ~Studio Life 30th Anniversary ACT2~」と題し開かれたこの日の制作発表会。上演作品「PHANTOM」は、「GREAT EXPECTATIONS ~大いなる遺産~」「夏の夜の夢」「アドルフに告ぐ」に続く30周年記念公演の第4弾となる。

 同作品は19世紀フランスのボッシュヴィルが舞台で、原作はスーザン・ケイ作の「PHANTOM」。脚本・演出は倉田さん、美術・映像はマット・キンリー、照明はニック・シモンズが担当する。公演は、少年期の主人公・エリックを描いた「Part I ~The Unkissed Child~」と、大人になった主人公を描いた「Part II ~The Kiss of Christine~」の2つに分かれ、それぞれ2チームで「Part I 」と「Part II 」演じるダブルキャストのメンバー構成となっている。「Part I 」では、主人公・エリック役に山本芳樹さんと松本慎也さん、エリックの母・マドレーヌ役に関戸博一さんが出演。「Part II 」では、エリック役に笠原浩夫さんと山本さん、マドレーヌ役に関戸さん、ラウル役に曽世海司さん、クリスティーヌ役に久保優二さんが出演する。

 制作発表会では漫画「トーマの心臓」などで知られる漫画家の萩尾望都(はぎおもと)さんが同劇団をイメージして描いたという絵画も登場したほか、萩尾さんと倉田さんのトークイベントも行われた。倉田さんは「2011年に『Part I 』、2012年に『Part II 』という形で公演を行ったが、今回の再演は前後編を同期間に連続上演することで、壮大な叙情詩を一度に見せられる。30周年でできることに喜びを感じている。キャスティングに若返りを図り、痛みや苦しみをばっちり共有できる人選。ゆがみとピュアな部分をうまく演じてくれるはず」と期待を寄せる。

 公演は11月11日~12月7日。会場は「シアターサンモール」(新宿区)。前売りチケットは全席指定、A席=6,000円、B席=5,800円、C席=5,600円、学生=3,000円。当日券の料金やクラブライフ会員割引などはスタジオライフのホームページで確認できる。

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