JR中野駅北口・昭和新道北側入り口近くに12月17日、「中野やきそば処 小出屋(こいでや)」(中野区中野5、TEL 03-3387-1033)がオープンした。経営は小出屋(同)。
同店は焼きそばのみを販売するテークアウト専門店で、現在のメニューは「並」(420円)、「大」(630円)、「特大」(810円)の3種類のみで、「追いソース」を付ける。同社社長の荒井修史(なおひと)さんは「中野区内にある千鳥製麺に北海道産小麦100%のもっちりした麺を研究してもらい、とことんこだわった麺が完成した。具材の野菜や豚肉、エビ、削り節、紅しょうがなど、全ての食材を国産にこだわった。自分の子どもに安心して食べさせたいと思える焼きそばを提供している」と胸を張る。
麺や素材へのこだわり以外にも、店名の看板やちょうちんなどの文字は全て「ドーベルマン刑事」「ブラック・エンジェルズ」などの人気漫画家・平松伸二さん直筆によるもので、ユニホームのTシャツには「ブラック・エンジェルズ」の主人公・雪藤洋士が焼きそばを焼いている平松さん描き下ろしイラストがプリントされている。荒井さんは「平松先生の厚意で多大なる協力を頂き大変感謝している。期待に応えられるよう、いいものを提供するのみ」と話す。
オープン前日にたまたま店の前を通りがかった「ガンロック」「放課後カタストロフィ」などの漫画原作者である猪原賽(いはらさい)さんは「開店準備をしているスタッフの後ろ姿を何気なく見ていたら、Tシャツに平松伸二さんの漫画ブラック・エンジェルズ主人公・雪藤洋士がスポークをコテに持ち替えて焼きそばを焼いていたのでびっくりした」とコメントしている。
荒井さんは「昭和新道になじむ昭和の焼きそば店を作りたかった。この店を1号店として、今後チェーン展開も視野に入れている」と意気込む。店長を任された内海一弥さんは「お祭りのときに並ぶ露店のイメージで、前を通るお客さんとの気軽なコミュニケーションもとりながら楽しく元気よく末永く営業していきたい。年末年始も開けているので、新井薬師梅照院などの初詣に行く前に立ち寄ってほしい」と呼び掛ける。「年末年始にはスープ焼きそばも用意するので、年越しそばにいかが」とも。
営業時間は11時~22時(ラストオーダー)。