なかのZERO(中野区中野2)大ホールで1月24日、同区在住の能楽師・小島英明さんらによる新春能「橋弁慶(はしべんけい)」が上演される。
新春能として12回目を数える同公演では、野村萬斎さんによる狂言「佐渡狐」、昨年12月12日になかの芸能小劇場で事前講座「能のてほどき」を開催した小島さんの能「橋弁慶」のほか、仕舞「高砂」「東北」「老松」が披露される。
狂言を舞う野村さんは和泉流狂言方。1966(昭和41)年生まれで野村万作(人間国宝)さんの長男。故六世野村万蔵および父に師事し、3歳で初舞台を踏む。国内外で狂言の普及を目指す一方、映画、舞台、テレビなど幅広く活躍。古典の技法を駆使した作品の演出など、新しい演劇活動にも意欲的に取り組む。
能を舞う小島さんは観世流シテ方、1970(昭和45)年中野区生まれ。観世喜之に師事。祖父は先々代喜之さん、伯父は先代喜之さんに師事した能楽師で、幼少より能に親しむ。シテ方として東京を中心に各地方公演だけでなく、海外公演にも多数参加。宮城県白石市にある「碧水園」、埼玉県深谷市、地元・中野区における定期公演のほか、薪能、ろうそく能などの公演を企画・実施。「多くの人に能楽に触れる機会を持ってほしい」と能楽講座の開催にも尽力する。
14時開演。チケットは全席指定で、1階席=5,100円(小中学生=4,100円)、2階席=3,100円(同2,100円)。未就学児入場不可。なかのZEROチケットセンター(TEL 03-3382-9990)で販売している。