山手通りとJR中央・総武線の線路が交差するJR東中野駅(中野区東中野4)が6月14日、開業110周年を迎えた。
1906(明治39)年6月14日に甲武鉄道の柏木駅として開業し、中央・総武線各駅停車のみが停車するJR東日本管轄の同駅。1997年に開業した都営地下鉄大江戸線が隣接し、関東バスと西武バスが停留場を保有する。2012年8月31日には地上5階建ての駅ビル「アトレヴィ東中野」が開業。昨年3月1日には西口ロータリーが、4月1日には駐輪場が完成した。
110周年当日には、かつての東中野駅の写真が印刷された1000セット限定の記念入場券(5枚1セット、700円)が発売。発売予定時間の10時前には記念入場券購入希望者の列が100人以上に上った。発売は10分前倒し、9時50分から駅職員が販売を始めた。
列の先頭に並んでいた府中市在住の藤森さんは「昨日の14時から並んでいる。記念入場券のことは東中野駅で見て知っていて、硬券(こうけん、硬い厚紙で作られた乗車券)のものはめったにないし、図柄が気に入ったので買いにきた。もちろん使わない」と話していた。
同駅では記念入場券のほか、300個限定のE231系「ひがしなかの」記念ボールペンの販売や、オリジナル缶バッジがもらえる東中野駅周辺の7カ所を巡るスタンプラリーの台紙配布なども行っている。同ラリーは6月30日まで。