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中野の人道支援団体、アドベントカレンダー無料配布 南スーダン支援目的に

「子どもを想う力 アドベントカレンダー」

「子どもを想う力 アドベントカレンダー」

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 チャイルド・スポンサーシップによる地域開発や緊急人道支援などを行う国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(中野区本町1、TEL 03-5334-5350)は10月31日、世界の子どもたちのための募金ができる「子どもを想(おも)う力 アドベントカレンダー」2000個を無料配布すると発表した。

(関連フォト)カレンダーのモチーフは仁科幸子さんの絵本「ゆきのこうま」

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 同カレンダーは、12月1日からクリスマスイブの24日までの24日間のみが描かれ、その日ごとに小窓が開くボックスタイプのカレンダー。同法人広報担当の堂道有香さんは「多くのアドベントカレンダーと呼ばれるものは、毎日小窓を開けるたびに小さな喜び(お菓子など)をもらえる仕組みになっているが、このカレンダーは24日間、クリスマスを待ちのぞみながら毎日小窓を開き、そこに募金を入れ、世界の子どもたちに『よろこびを贈る』という仕組み。多くの家族、そして子どもたちに世界の子どもたちが置かれている現状を知っていただき、行動を起こすきっかけとなることを願い企画した」という。

 デザインは絵本作家・仁科幸子さん作の絵本「ゆきのこうま」をモチーフに、仁科さんとグラフィックデザイナーの福島治さんによるもの。仁科さんは「このカレンダーは子どもたちへのクリスマスプレゼント。子どもたちの瞳が『夜空の星のようにキラキラ輝いてくれますように』と思いを込めて描いた」と話す。

 堂道さんは「100円玉24日分で、60リットルのきれいな水が飲めるようになる、500円玉24日分で5歳未満の子どもたち300人の栄養補助食1回分になる。南スーダンなどで水と食糧支援のために役立てるので、カレンダーに入れた募金をそのままご寄付いただきたい」と呼び掛ける。

 配布は11月中旬を予定。カレンダーの申し込みは同法人ウェブサイトで受け付ける。

 ワールド・ビジョンの活動は、アメリカ生まれのキリスト教宣教師ボブ・ピアスによって始められた。第2次世界大戦後の混乱を極めた中国で出会った女の子の支援を開始したことをきっかけに、1950(昭和25)年9月に「ワールド・ビジョン」を設立。日本では1960年代に児童養護施設などを通じて子どもたちに対する支援活動が行われ始め、1987(昭和62)年10月に「ワールド・ビジョン・ジャパン」を設立。2012年7月に新大久保から現在の中野坂上の事務所に移転した。

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