廃業した街の写真館をリノベーションしたギャラリー「スタジオ35分」(中野区上高田5)で2月7日、 写真家・亀山亮さんの個展「山熊田 YAMAKUMATA」が始まった。
15歳で三里塚闘争を続ける農家を撮り始めて以来、メキシコ先住民の権利獲得闘争、パレスチナのインティファーダ、アフリカの紛争などを撮影する亀山さんの新潟県村上市山熊田を舞台とした新作写真集「山熊田 YAMAKUMATA」刊行記念イベントとして開く同展。人口50人足らずのマタギの村で見たという「山と共に生きる人々が自然の中で今も静かに続けている、生きるという行為、生と死の原初の生業」を収めた写真を展示する。
ギャラリー店主の酒航太さんは「自然と正面から向き合い、生業としていく山熊田の人々。都会に生きる僕らとはまるで違う生き方をしている。亀山の写真から『人が生活すること』の根本を感じてもらえれば」と話す。
開催時間は18時~23時。日曜~火曜定休。入場無料。16日19時から、亀山さんと写真家・鬼海弘雄さんによるカジュアルトークイベントを開く(先着10人、1ドリンク制)。