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中野で「子どもを守る防災」講座 災害弱者になりやすい乳幼児親子に向け企画

「赤ちゃんとママの防災講座」(過去開催の様子)

「赤ちゃんとママの防災講座」(過去開催の様子)

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 東中野の介護施設「キングスガーデン」(中野区東中野4)1階の地域交流スペースなどで5月13日から、乳幼児親子向け災害対策講座「子どもを守る防災とは?」が開催される。

(関連フォト)「子どもを守る防災とは」ポスター

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 「子育てにおいて最もか弱くで不安な時期である乳幼児を抱える母親、あまり防災に関与できない父親、祖父母、地域の支援者となりうる人たちが、わいわい楽しく、お互いを思いやりながら、子どもを守るために想像力と知恵を働かせる場」をコンセプトに活動する団体「赤ちゃんとママの防災講座・つながる」が主催する。

 幼児の母親でもあり防災士でもある主催者代表の上沢聡子さんは「阪神大震災の経験から、自らの育児中に、災害弱者になりやすい乳幼児親子への支援が不足していると危機感を抱いた」という。

 セミナーでは、上沢さんがこれまで行ってきた「乳幼児防災講座」で、自分たちだけではカバーできないと感じていたという「生活再建のお金の話」「避難所や仮設住宅のリアルな話」「パパを防災に取り込む方法」「アウトドアで災害を乗り切る」などの課題を、専門家を招いて見解を聞く。キリン財団「ちいきの力」助成事業の協力の下で開催する。全4回(5月13日・27日、6月10日、7月1日)。

 第1回は銀座パートナーズ法律事務所の弁護士・法学博士の岡本正さんが講師、テーマは「生活再建のための住まいとお金の’知識の備え’」。第2回はいのちを守る防災プロジェクト実行委員会の高貝正芳さんが講師、テーマは「子育てパパママの体験型防災ワークショップ」。第3回はアウトドア流防災を唱えるあんどうりすさんが講師、テーマは「アウトドアの知識を生かせば日々の暮らしが防災に!暮らしを楽しむ防災講座」。第4回は減災・防災コンサルタントの菊池顕太郎さんが講師、テーマは「これだけは用意したい!非常時の備え(自分と自分の大切な人を守るためのアイデア)」。第1回・第3回・第4回は東中野「キングスガーデン」、第2回は中野区産業振興センター(中野2)が会場となる。

 上沢さんは「中野の防災力をアップさせて、皆で生き残り、元の生活をとり戻すために、お役に立てればうれしい。子連れでも参加できるような環境も整えたので、ぜひ親子で参加いただければ」と話す。

 開催時間は14時~16時。参加費は初回のみ200円。親子でなくても参加できる。

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