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新井薬師の「スタジオ35分」でイラストレーター横山雄さん個展 ジャズライブも

横山雄さんの個展「ホノアカリ」キービジュアル

横山雄さんの個展「ホノアカリ」キービジュアル

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 廃業した街の写真館をリノベーションしたギャラリー「スタジオ35分」(中野区上高田5)で6月6日、 イラストレーター・横山雄さんの個展「ホノアカリ」が始まった。

(関連フォト)「スタジオ35分」外観

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 刊行した「新版 宮澤賢治 愛のうた」でイラストを担当した横山さんの刊行記念展に位置付けける同展。横山さんのイラスト作品約30点を展示するほか、著者である澤口たまみさん、清水万紀夫さん、石澤由男さんによるライブ演奏や、ジャズクラリネットの生演奏に合わせて、澤口が「賢治」と「ヤス」の恋の物語を語る場面や、澤口さんと横山さんのトークもある。

 横山さんは、都内デザイン事務所や美術書籍会社を経て、フリーランスのイラストレーターでありグラフィックデザイナーでもある。第33回「ザ・チョイス年度賞」入賞、第83回「毎日広告デザイン賞」最高賞受賞。

澤口さんは、エッセイストで絵本作家。1960(昭和35)年、岩手県盛岡市生まれ。岩手大学農学部修士課程修了。著作に「虫のつぶやき聞こえたよ」(白水社、第38回「日本エッセイスト賞」受賞)、絵本に「わたしのあかちゃん」「みつけたよ さわったよ にわのむし」「わたしのこねこ」(以上、福音館書店)などが代表作。

 横山さんは「人は動物や自然からあらゆる贈り物をもらって暮らしてきた。絵を描くことにおいても、例外ではない。造形、構造、色彩などあらゆることを、動物や自然との交感から学んできた。またある時は、言葉では捉え切れない感情をそれらに見出し、委ねてきた。本展は、澤口さんの著『新版 宮澤賢治 愛のうた』のために描いた挿絵を軸に、人と周りを取り巻く自然や動物を描いたドローイングの展示。宮澤賢治の残した童謡や詩集、心象スケッチのように、温かいまなざしでモチーフを描き留めることで、わたしの周りを取り巻くものと、時にわたしの中のわたしと心を交わしていく。そのやりとりは、言葉も絵も変わりないように思う」とコメントしている。

 開催期間は6月23日までの水曜~土曜、17時~23時。6月6日はオープニングレセプション。ジャズライブ&トーク「百年の謎解き」は6月9日の15時~、18時~(全2回、参加方法などはウェブで確認できる)。

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