中野坂上駅すぐのハーモニースクエア(中野区本町1)ハーモニータワー1階にあるピアノメーカー「ベーゼンドルファー」(TEL 03-6681-5189)のショールーム「ベーゼンドルファー東京」で7月7日、「ベーゼントルファーで学んで楽しむ美女と野獣のトーク&コンサート」が開催される。
音楽評論家の真嶋雄大さんが実力派女性ピアニストをゲストとして迎え、クラッシック音楽の面白みを深堀りするトークと、参加ピアニストのコンサートがセットになった同イベント。全4回を予定し、第1回のゲストはロシア出身のピアニスト、イリーナ・メジューエワさん。
真嶋さんは5歳からピアノを、中学から作曲を学ぶ。1973(昭和48)年に「ソプラノと和洋合奏のための変容」を発表、自ら指揮して注目された。朝日新聞、「音楽の友」などの媒体、演奏会の曲目解説、CDやDVDのライナーノート、音楽劇台本などの執筆も手掛ける。NHK-FMなどへの出演、コンクールの審査員、全国のホールなどでレクチャー・コンサートやプロデュースを展開する。著書に「ピアニストの系譜」(音楽之友社)、「グレン・グールドと32人のピアニストたち」(PHP研究所)など。
イリーナさんはモスクワのグネーシン音楽大学でウラジーミル・トロップに師事。1992年、E.フリプセ国際コンクール(ロッテルダム)での優勝をきっかけに、オランダ、ドイツ、フランスなどで公演を行う。1997年からは日本を本拠地として活動。バロックから近・現代までの幅広いレパートリーを手掛け、近年再評価の進むロシアの作曲家N.メトネルの作品紹介にも尽力。2006年度青山音楽賞。CD「ショパン:ノクターン集」は2010年度のレコードアカデミー賞(器楽曲部門)を受賞。2015年、第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞。
第1回のトークテーマは、ベートーベン「テンペスト」とエオリアン・ハープの関係。コンサート予定曲は、ベートーベン/「ピアノ・ソナタ第17 番 ニ短調 Op.31-2『テンペスト』」、ショパン/「エチュード Op.25-1 変イ長調『エオリアン・ハープ』」、シューベルト/「即興曲 変イ長調 Op.142-2」、ドビュッシー/「前奏曲集第1 巻より、第10曲『沈める寺』」、ラフマニノフ/「前奏曲 嬰ハ短調 Op.3-2」。
同社広報担当の天沼典子さんは「野獣が毎回美女ピアニストをお迎えし、クラシック音楽や作曲家、名曲に関する話とピアニストによる演奏をお楽しみいただけるぜいたくなコンサート。ベーゼンドルファー最新モデル280VC(88鍵)や290 Imperial(97鍵)など、演奏するピアノが変わるのも楽しみの一つ。音楽の都・ウィーンの至高の響きをたっぷりと堪能いただきたい」と話す。
15時開演。参加費は4,000円。定員は40人。申し込み方法は「ベーゼントルファー東京」イベントページで確認できる。
ベーゼンドルファー社はモーツァルト、ベートーベン、シューベルト、リストなど、音楽歴史に名を残した偉大なる作曲家たちを輩出した「音楽の都」といわれているウィーンで1828年に設立。創業者のイグナッツ・ベーゼンドルファーはウィーン生まれの職人で19歳の時、オルガン製造者のヨーゼフ・ブロッドマンに弟子入り。1839年にはオーストリア皇帝から初めて「宮廷および会議所御用達のピアノ製造者」の称号を授けられた高級ピアノメーカー。「ベーゼンドルファージャパン」は日本でのベーゼンドルファー総代理店、「ベーゼンドルファー東京」はショールームという位置付け。