2018年3月1日に中野・新井薬師「梅照院」近くの新井薬師門前通にオープンした「しょぼい喫茶店」(中野区上高田2)の実話書籍「しょぼい喫茶店の本」が4月10日、出版された。
就職活動に疲れ、人生に行き詰まった、当時現役大学生だったえもい店長こと池田達也さんがオープンした同店。えもい店長は「就活の時、どの企業にも『要らない』『要らない』と言い続けられ、起き上がることすらできないほどのうつ病になってしまったとき、自分が死なないようにたくさんの友人がそばにいてくれて、今生きていられる。誰かにとっては『しょぼい』自分であっても、生きていてほしいと思ってくれる人が必ずいると感じた。自分が最低限生きていける場所や同じ思いをしている人たちのための居場所がつくれたら」という思いで開業したという。開店後はさまざまなメディアに取り上げられ、人気店となった。
同書籍には、えもい店長が店を始めるまでのエピソード、えらい店長や資金を提供してくれたカイリュー木村さんのこと、スタッフおりんさんのことなどが時系列で書かれていて、「予想外の来客」としてメディアとして最初に取材した中野経済新聞のことにも触れられている。「しょぼい喫茶店の記事が掲載されたという旨のツイートはどんどん拡散され、300人以上にリツイートされた。Facebookでは4000回以上シェアされ、Yahooニュースやドコモのスマートニュースなどにも掲載された。バズるというやつだった」(原文ママ)。
発行は百万年書房(渋谷区)。定価は1,400円。