![野上眞宏さんの作品](https://images.keizai.biz/nakano_keizai/headline/1568150727_photo.jpg)
写真家・野上眞宏(まさひろ)さんの個展「DISCOVER AMERICA ; Summer of 1965」が9月11日、廃業した写真館をリノベーションしたギャラリー「スタジオ35分」(中野区上高田5)で始まった。
野上さんは1947(昭和22)年8月27日生まれ。立教大学卒業後、六本木アートセンタースタジオ勤務を経て、1971(昭和46)年から写真家・鋤田正義さんに師事。1972(昭和47)年にフリーのカメラマンとして独立し、1974(昭和49)年に米ロサンゼルスに渡る。ワシントンDC、ニューヨークと移り住んだ後、1994(平成6)年に日本に帰国。2000(平成12)年に再びニューヨークに渡り、アーバン・ランドスケープの撮影を中心に、写真芸術の探究を続けている。細野晴臣さん、大瀧詠一さん、松本隆さん、鈴木茂さんという著名なミュージシャンが若き日に結成した伝説のバンド「はっぴいえんど」の写真作品も多く発表している。
同展で展示する作品の舞台は、1965年の夏のアメリカ。「立教高校でアメリカ旅行に行った。その時の12本のエクタクローム・スライドフィルムで撮った写真が、私のその後の人生に大きな影響を与えた。それがなければ、はっぴいえんどの写真もニューヨークの写真も撮らなかったであろう。つまり、これらの写真が私の原点である」という。
初日の18時からはオープニングイベント、同月14日の16時からはレセプション、同月28日の16時からはクロージングイベントを行う。
同ギャラリー代表の酒航太さんは「60年代の古き良きアメリカを高校生の無垢(むく)な視線で切り取った写真群をぜひご覧いただければ」と話す。
開催時間は18時~23時。日曜・月曜・火曜定休。観覧は1ドリンクオーダー制。今月28日まで。