区民参加型のカラオケ大会「なかの歌チャンピオン」が4月3日、なかの芸能小劇場(中野区中野5)で開催される。
第一興商(品川区)が当時の中野本社から商業カラオケ事業を始めた場所であることや、演歌歌手の北島三郎さんが以前中野区に住み現在も北島音楽事務所(中野区新井2)があることなど、中野はカラオケや演歌の文化が存在する街。中野区はこのほど、第一興商と提携し、新井にカラオケを通して介護予防などを推進する拠点を開設することを発表したばかり。
同イベントは区民を中心とした一般市民参加型の「のど自慢大会」として、誰でも参加できる(既に募集は終了)。参加者はモニター付きカラオケシステムで2コーラスを歌い、審査員の採点でグランプリが決定する。審査員は中野区在住の元歌手で現在は日本舞踊教授藤間流の藤間勘衛以さん、日本アマチュア歌謡連盟中野支部長の佐藤玄祥さん、作曲家の師走十三郎さんなどが務める。
司会で中野区在住の演歌歌手、大樹ゆたかさんは「中野の地にカラオケや演歌の文化がぼんやりあることは感じていた。これからは個々にある文化の点を線で結び、中野の大きな文化の一つにできるよう、まずはこの大会の成功のために頑張りたい」と話す。大樹さんと司会を務める女優の吉岡あやさんは「中野は初めて独り暮らしした場所ということもあり思い入れがある。歌番組のMCは初めてだが、度胸と愛嬌(あいきょう)で頑張ります」と意気込みを見せる。
イベントは、地元ケーブルテレビJCN中野の番組としてもオンエアする予定。実行委員会の井上克也さんは「カラオケを中野の文化としてまずは区民に、そして将来的にはいろいろな場所でこのイベントを開催し、グランドチャンピオン大会を中野で開くことが夢」と話す。
11時開場、11時30分開演。入場料1,000円。