中野区が2月6日、2020年度当初予算案を発表した。予算総額は1,486億2,300万円で、前年比3.5%減。
令和2年度予算案は「子育て先進区に向けた取り組み」「安心して地域で暮らし続けられるための取り組み」「区民とともに進めるまちづくりのための取り組み」と、これらを支える「三つの取り組みを支え、推進する行財政運営」に重点を置く。引き続きまちづくりを進め、喫緊の課題に対応するために妊娠・出産・子育てトータルケア事業の推進、区立学校の体育館冷暖房化などの教育施設環境の改善、英語教育やICT教育環境の充実、地域の防災・安全の推進などに取り組む予算となっている。東京2020の機運醸成、区有施設や道路・公園のバリアフリー化などのユニバーサルデザインの推進、(仮称)子どもの権利条例の制定に向けた予算なども盛り込まれている。
酒井直人区長は「中野区は10年後の将来像を描く新たな基本構想を策定している。そしてその将来を実現するための基本計画の策定に取り組む。将来に向けて区政の方向性を定める大変重要な年。中野の最大の財産である『人』が活躍し、輝ける環境づくりを進め、協働・協創により、未来を開く区政運営を進めていく」と決意を表した。