人道支援団体の国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(中野区本町1、TEL 03-5334-5350)は5月28日、緊急オンライン報告会「COVID-19 × 難民支援」を開催する。
(関連フォト)オンライン会議ツール「ZOOM」を使った報告会
チャイルド・スポンサーシップによる地域開発や緊急人道支援などを行い、今年設立32年目を迎えた同団体。JPF(ジャパン・プラットフォーム)の助成や一般の人からの寄付を受け、ヨルダンに逃れたシリア難民の子どもたちを対象に教育支援事業を実施している。同団体によると、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって世界が前例のない危機にひんしている今、ワールド・ビジョンは約100カ国の全ての事務所が団結して緊急対応する『COVER(COVID-19 Emergency Response)』を展開している」という。
ヨルダンは新型コロナウイルスによる緊急事態宣言によりロックダウン(都市封鎖)を経験。同団体は「感染拡大の恐れに加えて、ロックダウンの影響で、多くの難民家庭の生活はさらに厳しくなっている。学校の休校措置により子どもたちの補習授業も中断されている。将来の機会が失われないよう、ワールド・ビジョンは遠隔で教育を継続すべく対応を進めている」という。今回「緊急オンライン報告会」を開催し、同団体が進める新型コロナ関連緊急対応の現状を木内(きない)真理子事務局長が、ヨルダンでの状況と遠隔での教育提供の様子を駐在員の松崎紗代さんが現地から報告する。
同団体広報の與十田喜絵さんは「世界で猛威を振るうCOVID-19。避難生活の中にある難民の子どもたちは、これまで以上に大きな困難に直面している。現在の状況を知り、日本にいる私たちができることについて、皆さまと一緒に考えるきっかけとなることを願っている」と話す。
開催時間は19時~20時。申し込み専用ウェブサイトから申し込むと、オンライン会議ツール「Zoom」による会議のURLが後日メールで届く。定員は100人。