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中野・写大ギャラリーで「肖像-視線の行方」展-「そらした視線」に着目

フェリックス・ナダール「サラ・ベルナールの肖像」(1859年)

フェリックス・ナダール「サラ・ベルナールの肖像」(1859年)

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 東京工芸大学「写大ギャラリー」(中野区本町2、TEL 03-3372-1321)で4月15日から、写大ギャラリーコレクション蔵出し写真展「肖像-視線の行方」が開催される。

木村伊兵衛「高峰秀子」(1956年)

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 写大ギャラリーが保有する約1万点のオリジナルプリント・コレクションの中から、特に「被写体の視線の行方」に着目してセレクトした肖像写真の名品、白黒写真オリジナルプリント約40点を展示する。

 肖像写真の中には、被写体とカメラ(写真家)が対峙(たいじ)し、その人物がカメラのレンズに向かって視線を向ける、いわゆる「カメラ目線」の作品が多く見られるが、カメラのレンズから視線をそらしている作品も多くある。同展は、人物の表情を捉えた一瞬のスナップ写真とは異なり、写真家があえてカメラと写真家自身の存在を画面から消し、その人物の自然な表情を捉えようと試みた写真のみをセレクト。「被写体となった人物が、何を思いながら、どこへ視線を向けているのかを想像しながら楽しめる」ことを狙いとした写真展となっている。

 同大学は1923(大正12)年に創立された日本で最も長い歴史を持つ写真教育機関。今年90周年を迎え、4月には芸術学部写真学科内に、肖像写真の研究と教育を専門とする「肖像写真研究室」を新設。同展は「肖像写真研究室」新設記念として開催する。

 開催時間は10時~20時。入場無料。6月9日まで。

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