JR東中野駅東口北側に位置する「東中野ムーンロード」(中野区東中野4)で10月30日、「ムーンロード秋まつり」が開催される。主催は東中野駅前飲食店会。
同イベントは、「昭和の街」と呼ばれる「ムーンロード」の恒例行事。いつもは「マ・ヤン」「大政小政」「ちょいと一杯」「旅」などムーンロードにある店舗の店内イベントだけでなく、路上では近隣の店も合わせ20以上の店舗や団体が参加。狭いエリアで大道芸人やライブが行われ、人と人とが密に触れ合うことが魅力の一つでもあったため、昨年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止とした。
今年はオンラインでの開催に決めた。シャンソンバー「マ・ヤン」のママ・東田敬子商店会長は「予期せぬコロナで全世界同様ムーンロードも打撃を受け、去年は秋祭りを中止し、今年も中止するのかと悩んだ。しかし、とにかくみんなが元気になるよう、そしてムーンロードを盛り立てて、この場所がまだまだ元気だと皆に分かってほしいと思い、オンラインで実施することにした」と話す。
当日、出演するパフォーマーは、ジャズの「鎌倉清年JAZZ仲間達」、パフォーマンスのピエール小野さんと仙若さん、ピアノの渡部泰介さん、ゴスペルの「HAL&PANDA」。タイムテーブルは、15時=ジャズ&ラテン、15時20分=ゴスペル、15時50分ーパフォーマンス、16時30分=ジャズ&ラテン。インターネットでライブ配信を行うほか、ムーンロードレインボーマンも参加、先着30人を上限として現地観覧もコロナ対策を万全にして受け入れる。
東田さんは「ここまでもいろいろあったが、顔張ってムーンロードを再開発から守っていきたい」と話す。
開催時間は15時~17時。
「ムーンロード」の正式名称は「東中野駅前飲食店会」で、戦後東中野で最も栄えた商店街の一つ「飲食店街 住吉小路」から現在の名前に変わった。小路が三日月のように曲がっていることから、「ムーンロード」と呼ばれるようになったという。昔ながらの店舗と狭い路地が特徴の「昭和の街」として映画やドラマの撮影も行われているが、再開発の波の中で近年移転する店舗が多くなっていて、約50メートル四方にかつて50店舗ほどあったが現在は約20店舗が営業している。