ミュージシャン・小室等さんの活動60周年を記念した特集上映「映画音楽が聞こえるとき」が11月20日、東中野の映画館「ポレポレ東中野」(中野区東中野2)で始まる。
(関連フォト)「老人と海 ディレクターズ・カット版」ポスター
小室さんの経歴の中からドキュメンタリー映画の音楽作りにスポットを当て、いくつかの映画を上映する同イベント。小室さん自身の音楽活動に加え、さまざまなジャンルのミュージシャンとのコラボレーション、舞台、テレビドラマ、映画の音楽制作、ナレーションなど多岐にわたる仕事を手掛け、そのかたわらで震災復興や福祉にも関わり、そこから生まれた音楽も数多くあったという。小室さんは「ドキュメンタリー映画との関わりにおいても、時に直感的に、時にじっくりと撮影地の人びとと向き合い、本編と共鳴するように音楽を紡いできた」とコメントした。
小室さんは1961(昭和36)年、高校3年生の時に校内合唱団のメンバーだった小林雄二さん、利根川佳明さんら3人と「キングストントリオ」スタイルのグループを結成。1968(昭和43)年には音楽ユニット「六文銭」を結成し、1971(昭和46)年、第2回世界歌謡祭で「出発の歌」でグランプリを獲得した。1975(昭和50)年には泉谷しげるさん、井上陽水さん、吉田拓郎さんと「フォーライフレコード」を設立。現在はソロやユニットでのライブ活動のほか、イベントプロデュース、テレビドラマ・映画・舞台の音楽制作、ラジオパーソナリティー、ナレーション、連載コラムの執筆などで活躍している。
上映スケジュールは、11月20日にはジャン・ユンカーマン監督の「沖縄 うりずんの雨・改訂版」、21日には西山正啓監督の「しがらきから吹いてくる風」、22日には三上智恵監督の「戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)」、23日には小池征人監督の「人間の街-大阪・被差別部落-」、24日にはジャン・ユンカーマン監督の「老人と海 ディレクターズ・カット版」、25日には本橋成一監督の「ナージャの村」、26日には再び「老人と海 ディレクターズ・カット版」を上映する。連日小室さんが作品解説を行うビフォートーク、ゲストを迎えて演奏なども行うアフタートークなども用意する。
関連イベントとして、11月20日はポレポレ坐ビル1階にある「Space&Cafe ポレポレ坐」で「フリー・ミュージックと映画」トークイベント、同26日は「与那国とベラルーシ」トークイベントを行う。